3月3日はひなまつりですね。
桃の花には厄払いや魔除け、長寿をもたらす力があると言われているため、ひな祭りには桃の花を飾る習慣が続いているのだそうです。
今週は桃の花の生け花をいくつか紹介しています。
こちらでは、桃の花だけを使った生け花を紹介します。
お花の紹介
今回の主役、桃の花です。
この時期お花屋さんでも頻繁に目にする桃の花ですが、
実際の自然界で咲くのはもっと先です。
桜の花と同時期か、それよりも少し遅いくらいです。
つまり、桃のお花は寒さにはあまり強くありません。
お花屋さんで桃の花を買う時には、ふっくらとしたつぼみの物を選ぶと良いでしょう。
飾る場所にもよりますが、
余りにも小さなつぼみの物は、寒すぎると咲かずに終わってしまう事があるからです。
また、グレーっぽくなっているつぼみも避けた方がいいです。
乾燥してしまっている場合があるからです。
桃の花は衝撃に弱いので、丁寧に持ち帰る事も大事です。
花器を選ぶ
今回は、約100㎝の長さの枝が太い枝・細い枝取り交ぜて10本の桃の花だけを活けます。
シンプルに、大胆に飾りたいので、選んだのがこちらの花器。
白の投げ入れ花器です。
この花器は高さが約47㎝あります。
一般的な花器は、高さが23~25㎝くらいですので、約倍の高さがあります。
折角の長さのある枝物ですので、余り短くカットしてしまわずに、大きく活けたいと思います。
お花を活ける
シンプルにお花を楽しみたいので、花器に放射状にお花を入れました。
シンプルなだけに案外バランスよく配置するのは難しかったです(笑)
まとめ
今回は、桃の花だけの生け花です。
このお花を活ける時のポイントは、
正面から見た時に、お花を扇形に広げる点。
出来るだけ同じ角度の枝が出来ない様にお花を入れる、という事です。
そして全ての生け花に言える事ですが、
後方にも短めのお花を入れて、お花が前が低い階段状に並ばない様にする、という2点です。
この作品を上から見ると、完全には放射状ではありません。
前後への傾斜の角度は、サイドへの傾斜の角度と比べると少なめです。
ただ、前後にも傾斜を付けて、なおかつ後方にも短めのお花を配置することにより、
桃の花1種類だけでも立体感のあるお花を活けることが出来ます。
近くで見ると、このくらい咲いているのですが、
遠くから全体を見ると、まだ少しつぼみの印象が強く開花したお花が目立たないですね。
枝全体が開花すると、より一層華やかになる事だと思います。
今年は全部で4種類の桃の花を活けました。
こちらもどうぞご覧ください。
投げ入れで活ける、桃の花⇩⇩⇩⇩⇩
桃の花を活ける、盛花編⇩⇩⇩⇩⇩
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