桃の花のアレンジメント ひなまつりに自分で作ってみませんか?

もうすぐひなまつりですね。

 

今年は、生け花だけでなく、久しぶりにアレンジメントを作ってみました。

 

今年のひな祭りにはご自身で作ったアレンジメントを飾ってみませんか?

 

桃の花のアレンジメントの作り方を、分かりやすく解説します。

 

 

お花の紹介

花桃

まずは、桃の花です。

 

桃の花には、厄払いや魔除け、長寿をもたらす力があると言われているため、

ひなまつりには桃の花を飾る習慣が続いているそうです。

 

お花屋さんではこの時期に見かける桃の花ですが、

実際に自然界で咲くのはもっと先です。

 

桜の花が咲くころと同時期か、それよりも後です。

 

ですから、桃の花は寒さにはあまり強くありません。

 

ご自身で桃の花を購入される場合には、ふっくらとしたつぼみの枝を選ぶのが良いでしょう。

 

長持ちさせたいからと、極端に小さなつぼみの枝を選ぶと、飾る場所にもよりますが、寒すぎて上手く開花しない場合もあるからです。

 

グレーっぽくなっているつぼみも避けた方がいいです。

 

乾燥してしまっている場合が多いからです。

 

更にアレンジメントで使用する場合、

余りにもつぼみばかりだと華やかさに欠け、さみしく感じてしまう事があります。

 

上の写真の様に咲きかけのつぼみや、数輪開花しているくらいの枝で作る方が、

ピンクの色合いが強調され、より可愛らしい仕上がりになります。

 

 

チューリップ

メインのお花はチューリップです。

 

「春らしい色」と言われると、ピンクが思い浮かびますが、

このような鮮やかな黄色も、春の生命力を感じさせます。

 

 

 

ガーベラ

こちらもメインのお花、ガーベラです。

 

ガーベラは、年間通じて非常に人気のある、お花屋さんの定番のお花の1つです。

 

 

 

スイトピー

サブのお花には、香りも良い春のお花の代表、スイトピーです。

 

スイトピーはカラー展開が非常に豊富なのですが、今回は少し大人っぽいパープルです。

 

桃の花やガーベラのピンクとよく合います。

 

 

 

カーネーション

サブのお花はその他にカーネーション

 

先程のチューリップよりも優しい黄色です。

 

 

 

アルストロメリア

そして、アルストロメリア

 

枝分かれしてから先の長さがあるので、アレンジメントには使いやすいお花です。

 

 

 

こでまり

そして、大好きなお花、こでまりです。

 

細い枝に、白い非常に小さなお花を付けるこでまりは、

しなやかで表情豊かで、大好きなお花の1つです。

 

このコデマリを活けると、「春来たなぁ」と実感します。

 

 

 

ドラセナ ゴッドセフィアナ

更に葉物にドラセナ ゴッドセフィアナです。

 

 

 

花器をセットする

花器に吸水スポンジをセットする

今回はこちらの濃いグリーンの花器に吸水スポンジをセットしてアレンジメントを作ります。

 

まずその前に吸水スポンジは、たっぷりのお水を張ったバケツの上にポンっと軽く乗せ、自然に沈むのを待ちます。

 

急いで上から押してお水に沈めてはいけません。

 

無理矢理お水に沈めると、内側まできちんと吸水されず、表面しか吸水されていない状態になってしまうからです。

 

上の写真が、一般的な吸水スポンジのセットの仕方です。

 

花器の口元より少し上に吸水スポンジが出るようにセットし、4つの辺は面取りをします。

 

器に対して、こんもりとアレンジメントを活けたい時にはこのようなセットの仕方が一般的です。

 

 

アレンジメントを作る

桃の花を入れる

まずは、桃の花から挿します。

 

今回は桃の花で全体のアウトラインを作ります。

 

トップの一番長い枝でこの作品の背の高さが決まり、

サイドに横向きに入れた枝で、作品の幅が決まります。

 

そこから、その2本の枝の間の空間を埋めていくように1本ずつ挿していくと、

偏りなくお花が入っていきます。

 

慣れるまでは少し難しいですが、

吸水スポンジの中央の1つの点から放射状にお花が出ているように入れていきます。

 

そうすると、吸水スポンジの中でお花の茎や枝がぶつからず、たくさんのお花を入れることが出来ます。

 

そして一度入れたお花は抜かない様にします。

 

吸水スポンジは一度お花を挿すと、そこに穴が開きます。

 

何度も挿し直しをしていると、吸水スポンジが穴だらけになってしまい、

最終的にはお花が挿せなくなってしまうからです。

 

とは言っても、一度挿してから「しまった!」と思い、差し替えたいと思う事があります。

 

ただ、私の経験上、よほどの間違いでない限り、

差し替えても差し替えなくても、仕上がりに大差はありません(笑)

 

横から見たところ

向かってい右サイドから見たところです。

 

私はこの花を玄関に飾るので、後方は壁で、後ろから見る事はありません。

 

しかし、後方にもある程度のお花を入れます。

 

特に枝物の場合は、後方にも配置することで、奥行き感が感じられて、作品が立体的に仕上がります

 

この点は生け花もアレンジメントも共通です。

 

 

 

ドラセナを挿す

次に、ドラセナを挿し、アウトラインを作る続きをします。

 

葉物や、後ほど入れるこでまりのように少ししだれるものは、

花器の口元よりも下にくるような角度で挿します。

 

そうすることで、花器の上にお花が乗っかっているのではなく、

花器との一体感のある作品が生まれます。

 

チューリップを入れる

アウトラインが作れたら、お花を入れていきます。

 

まずはチューリップから。

 

チューリップは葉っぱの形も独特で可愛らしいので、葉っぱも数枚一緒に入れます。

 

ガーベラを挿す

次にガーベラを挿します。

 

ガーベラは、茎に対してお花の付いている向きがそれぞれ違います。

ガーベラの茎とお花の角度の違い

それぞれのお花で一番美しく見える角度も異なるので、

それを探しながら挿します。

 

好みの問題ですが、私はガーベラはお花の面を上に向けて入れるのが好きです。

 

平面的な花なので、横顔の方が美しいと思うからです。

 

 

カーネーションを入れる

カーネーションも入れ、空間を埋めていきます。

 

 

コデマリとアルストロメリアを入れる

それから、こでまりを挿します。

 

先程も述べましたように、こでまりもお花の先端が花器の口元より下にくるようにリズミカルに入れます。

 

そして最後にアルストロメリアを、比較的短めにカットして、残りの空間を埋めていき、仕上がりです。

 

アレンジメントの場合は、仕上がった時に吸水スポンジが見えないようにお花が入っているかを確認します。

 

 

まとめ

今回は桃の花を使ったアレンジメントの作り方を紹介しました。

 

生け花に慣れている方の場合は、アレンジメントを作る時の

お花の短さに戸惑う事があるかと思います。

 

比較的、アレンジメントの方がお花を短くカットして使う事が多いので、

アレンジメントを作る時は大胆にお花をカットして下さい。

 

この作品を活けるポイントは、

まず最初に桃のお花で大きなアウトラインを作る事。

 

この時のアウトラインは全くの左右対称ではありません。

 

しかし、トップのお花と両サイドのお花の先端をつないで出来る三角形が、

何となく二等辺三角形に近い感じになっているように挿すと綺麗に決まります。

 

生け花ほど左右不均等でアンバランスなアウトラインにしない方が、アレンジメントらしさが出ます。

 

そこが生け花とアレンジメントの大きな違いだと、私は思います。

 

そして、こちらは生け花にもアレンジメントにも共通することですが、

後方にも短いお花を入れ、お花が前が低い階段状にならないように配置することも大事です。

 

後方にも短いお花が入っていることで、

立体感のある軽やかな作品に仕上がります。

 

今年は、ご自身で作ったアレンジメントを、是非おひなさまの横に飾ってみて下さい!

 

 

桃の花を使った他の作品はこちらから⇩⇩⇩⇩⇩

 

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