桜が満開の生け花!作品を活け替える

B!

今回の生け花は、リメイク作品です。

 

お花の種類により、『非常によく持つお花』、というのがあります。

 

また、一般的に枝物もよく持ちます。

 

今回は、以前に活けた2杯の生け花のうち、他のお花が傷んでしまった後もまだ美しい状態の『非常に持ちの良いお花』を組み合わせて、新しい作品に作り替えてみました。

 

まず1杯目のお花は、先週活けた、啓翁桜を使った生け花

 

 

2杯目のお花は、少し前に活けた、シンビジウムを使った生け花です。

これらの作品の中で持ちが良かったお花を使いました。

 

 

 

お花の紹介

先週使用した、啓翁桜です。

 

この写真は先週撮影したものなので、この時はまだしっかりと閉じた状態のつぼみです。

 

この一週間で、とても暖かかった日が2日ほどありましたので、

室内に飾っている桜のお花も一気に満開になりました!

 

 

葉物も、先週の椿の葉がキレイなので、そのまま使います。

 

 

 

メインのお花は、シンビジウム

 

さすがは蘭です。

 

長持ちしています。

 

飾ってから、もう今日で3週間目。

 

まだまだ使えます。

 

 

菜の花です。

 

今週の定期配達のお花に入っていたお花です。

 

今週の作品には、合わせにくかったので、こちらに持ってきました。

 

これらが、どうリメイクされるでしょうか!?

 

 

 

花器を選ぶ

今回は、シンプルに満開の啓翁桜を楽しみたいので、生け方もシンプルに。

 

そこで選んだのがこちらの花器。

ベーシックな投げ入れの花器です。

 

 

お花を活ける

お花を入れる前に、花器の内側にお花をしっかりと留める仕掛けを作ります。

今回、その写真を撮り忘れてしまったので、前回の写真なのですが。。。

 

この様に、使用しない部分の枝物を使って、花器の内側に突っ張り棒のようなものを作ります。

 

この写真では、縦と横に枝を渡してあるので、

これは『十字留め』といいます。

 

今回は、枝が多めなのと菜の花の茎が太いので、

十字留めを作ってしまうとお花を入れにくくなりそうなので、

縦に1本だけ枝を渡しました。

 

この様に、投げ入れの口元の空間を仕切る事で、

思った位置でお花をしっかりと留める事が出来ます。

 

この準備が出来てから、お花を活け始めます。

まずは、啓翁桜から入れ始めます。

 

縦長の作品を活ける時の、生け花の基本的な形に近いです。

 

すらっとした枝ぶりの方を長く、そして余り傾斜させずに、

枝分かれしてボリュームのある枝を45度くらいの角度で入れます。

 

 

次にシンビジウムを入れます。

 

シンビジウムは、お花の裏表がはっきりしているので、

一番きれいに見える方向を探して入れます。

 

 

この時に、先に入れた2本の啓翁桜の先端とシンビジウムをつないで出来る三角形が、

正三角形や二等辺三角形になっていないことを確認します。

 

きれいな三角形に活けたお花はバランスが取れているので、自然に見えないからです。

 

 

 

それから、椿の葉を入れます。

 

花器の口元とお花の間に少し空間があるので、そこを埋めるように葉を入れます。

 

椿の葉の濃い色が入る事で、お花の色が一段と引き立ちました。

 

 

 

最後に菜の花を入れて完成です。

 

今はまだグリーンが入っているように見えますが、

もう少しお花が咲いてくると、ここに明るい黄色が入るので、

より春らしくなります。

 

 

まとめ

今回は、先週活けた啓翁桜と数週間前に活けたシンビジウムを使い、

新しい作品に活け直しました。

 

この作品を活けるポイントは、

先程も述べましたが、最初の枝物とシンビジウムで

不等辺三角形を作り自然なアウトラインを作る事。

 

そして、後方にも短いお花を入れて、

作品に奥行き感を出す事、の2点です。

 

生け花をしていると、特に冬場に、

お花が一部残ってくることがあります。

 

この様に活け直すことで、

新しい作品に生まれ変わります。

 

枝物だけ残ったり、持ちの良いお花だけが残った時は、

それぞれを一輪挿しにするのもいいですが、

それらを組み合わせて、活け直すというのも楽しいですのでお試しください!

 

来週は、ひな祭りも近いので、桃の花を使った生け花アレンジメントを紹介します。

 

またご覧ください!

 

 

桃の花を使った過去の作品はこちらから⇩⇩⇩⇩⇩

 

 

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