新しく投げ入れようの花器を1つ購入しました。
私が持っている投げ入れの花器は、ものすごく背が高かったり、筒状ではなかったりと、
どちらかといえば個性の強いものが多いです。
いつもお花の定期配達で購入しているお花屋さんでは、
半年に1度新作花器の販売会があります。
今回は、購入したばかりの新作花器を使ってお花を活けてみます。
お花の紹介
その前にまず、今回のお花の紹介です。
まずは主となるのは、そけいです。
長さがあり扱いやすいので、生け花のみならず、
大きめの花束やアレンジメントにも使用されるため、
お花屋さんでは定番の枝物です。
自然の状態では茎はまっすぐですが、
柔軟性に富んでいるので、矯めをきかせて柔らかな曲線も表現することが出来ます。
こちらも直線的で、主になるお花として使うことも出来るのが、槍鶏頭です。
鶏頭には、大きさや形の異なる様々な種類があります。
今回はその中でも、文字通り槍の様に細く長く咲くタイプのお花です。
メインのお花は、カーネーションです。
添えのお花は、大好きなルリ玉アザミです。
『青いお花』に関する記事でも紹介したことがありますが、
数少ない青系のお花の1つです。
可愛らしく柄ひらひらとした、『お花らしいお花』ではありませんので、
好みは分かれるところですが、表面の質感や独特のグレーっぽい青がとても魅力的なお花です。
花器を選ぶ
今回使用する、新しく購入した花器はこちら。
表面のざらざらとした質感が面白い、正方形の花器です。
高さは約25㎝と、非常に使いやすいサイズの花器です。
お花を活ける
まず、お花を活ける前に、お花が思った位置で止まってくれるように、チョットした仕掛けを作ります。
十字留め、という手法です。
枝物などのしっかりした茎の使わない部分を使用し(今回ならばそけい)、
花器の口元より少し下に、縦と横にそれぞれ1本ずつ突っ張り棒のように支えを作ります。
こうすると、お花を活けたい位置できちんと活ける事が出来ます。
準備が出来たので、活け始めます。
まずは、そけいを活けます。
今回は、そけいの他にも槍鶏頭という直線的な素材があります。
両者ともを直線的に上に向けて活けると、直立した感じが強く面白みがありません。
ですから、矯めの効く素材であるそけいで少し曲線を作ってみます。
そけいを両方の手で持ち、じわじわと力を加えつつ、上の方に移動していく。
という作業を繰り返すうちに、曲線の『くせ』が付きます。
それを活けると、上の写真の様に花器の口元よりも枝が下に来るように活けることが出来ます。
次に槍鶏頭を活けます。
先ほどの十字留めがあると、写真の槍鶏頭の様に中央部分にお花を立てることが出来ます。
花器の口元付近に少しの高低差と凹凸をつけて、カーネーションを入れます。
カーネーションの向かって右下に、ルリ玉アザミをまとめて入れて完成です。
花器の口元付近が引き締まりました。
まとめ
今回は、下記の口元よりも枝物が下にくるという形に仕上げました。
流れ出るような曲線を表現したい時や、動きのあるお花を活けたい時におすすめの形です。
ただ、全ての花材で使える形はありません。
今回のそけいの他に例えば、柳やサンゴ水木など、矯めの効く花材で使う事の出来る形です。
矯めに効く花材が手に入ったら、一度お試しください。
流れるように活けたお花の作品例は、こちら⇩⇩⇩⇩⇩もご参照下さい。