今週の定期配達のお花を使った生け花は、創作意欲の湧く夏の花材がメインです。
花材を少し加工して、細長い長方形のシルエットに仕上げて、直線の美しさを表現しよう思います。
お花の紹介
メインの花材ヒメガマです。
先程『創作意欲の湧く夏の花材』と言ったのがこちらです。
水辺に生育する植物なので、生け花では夏に頻繁に使用される花材です。
茎は直線的な線を作るのに適していますが、
葉っぱ部分は折ったり丸めたり、形を変えて活けることも出来ます。
今回は、直線と曲線の両方を作って活けてみたいと思います。
1つめのお花はアガパンサスです。
アガパンサスは、茎は細いですがしっかりとしていて長さもありますので、
主となる花材として使用することもあります。
今回は、ヒメガマが3本入っていて、ヒメガマの方がより長さもありますので、
アガパンサスは少し長さをカットして、お花として使用します。
サブのお花は、スプレーバラです。
今回は、スプレーバラとしては中輪の、非常に使いやすいサイズです。
サブのお花の2つ目は、浜ナデシコです。
葉物はレザーファンです。
花器を選ぶ
姫ガマの直線をキレイ表現するために、今回選んだのがこちら。
黒の半球形の花器です。
中に剣山を入れて使用します。
ヒメガマをまっすぐ立ち上げて直線を作り、ヒメガマの葉っぱで曲線を作りながら、
全体のシルエットは長方形に仕上げたいと思います。
お花を活ける
まず、ヒメガマ3本を、少しだけ高低差と角度を付けて入れます。
このままでもいいのですが、
今回は、ヒメガマの葉っぱに少しだけ手を加えます。
数枚をくるっと丸めて、ホッチキスでとめます。
直線だけの時と比較すると、曲線が入る事でより姫ガマの茎の直線が強調されます。
ヒメガマの葉っぱの曲線のあたりに、アガパンサスのお花がくるように長さを調整して配置します。
ヒメガマもアガパンサスも、剣山に挿す位置は広げない様にして、
離れて見た時に、足元がキュッと1つにまとまるように入れます。
次に浜ナデシコを活けます。
浜ナデシコは少し下の方に配置します。
その後、スプレーバラを活けます。
浜ナデシコとアガパンサスをつなぐような長さに調整して活けます。
最後にレザーファンを入れて、完成です。
全体のシルエットは、縦に長い長方形に仕上がりました。
まとめ
今回は、ヒメガマの直線を表現するのがテーマです。
ヒメガマの葉っぱで曲線を作る事により、より直線を強調させることが出来ました。
更に、全体を縦に長い長方形のシルエットにすることで、直線がより鮮明になります。
お花を入れる時は、『後方に背の高いお花、前方に低いお花』という様に、階段状にならないように注意しましょう。
意識的に後方にも背の低いお花を入れると、より立体的な仕上がり、お花もイキイキしてきます。
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