9月の第3月曜日は敬老の日です。
いつも優しいおじいちゃんやおばあちゃんに「ありがとう」の気持ちを込めて、プレゼントを贈る方も多いですね。
「おじいちゃん、おばあちゃんに喜んでもらえるプレゼントって、何だろう?」
と、悩まれる方も多いでしょう。
お洋服や小物など身に着ける物?
お取り寄せグルメを試したり、一緒にお食事を楽しんだり?
それらの贈り物は一通りプレゼントしてしまったというおじいちゃん・おばあちゃんには、今年はお花のプレゼントはいかがでしょうか?
普段の感謝の気持ちと、これからもずっと元気でね、という気持ちを込めて贈ったお花は、おじいちゃん、おばあちゃんをとっても笑顔にしてくれます。
敬老の日にぴったりなお花とは?
母の日のカーネーション、に匹敵するほどの 敬老の日にはこのお花 というお花は、正直ありません。
9月の第3月曜日といえばまだまだ暑いですけれど、お花屋さんに置いてあるお花はすっかり秋の装いです。
秋らしい色合いのお花を贈るというのが、敬老の日の定番と言えるでしょう。
鉢植えの場合
敬老の日にはこのお花、というお花はない、といいましたが、その中で定番の座に一番近いのは、りんどうの鉢植えです。
敬老の日あたりがちょうどりんどうのお花の開花時期です。
昔から高貴な色とされる紫の花色と、和風なお花の雰囲気は、敬老の日のイメージにぴったりです。
鉢植えですので、お花を長く楽しめる、というのも人気の理由の一つです。
高級感あふれる蘭の鉢植えも人気です。
開店のお祝いなどで見かける大きな胡蝶蘭だけでなく、
置く場所を選ばない手ごろな大きさの蘭の鉢植えも、この時期たくさん見かけることが出来ます。
鉢植えの蘭も、切り花に比べるとお花を長く楽しむことが出来ます。
アレンジメントや花束の場合
アレンジメントとは、カゴなどの器に吸水スポンジをセットして、切り花を活けてあるものです。
お渡しした後は、そのまま飾って楽しめます。
花束とは、切り花をまとめてラッピングし、リボンをつけてあるものです。
お渡しした後は、ご自身で花瓶などに活けて飾っていただけます。
敬老の日に関して言えば、アレンジメントを贈る方が8割以上で、花束を贈る方よりも多かったです。
なぜでしょうか?
はっきりとした理由は分かりませんが、敬老の日は、おじいちゃんおばあちゃんに配送でお花を贈られる方が多いからではないかと思います。
私が働いていたお花屋さんでは、花束でもアレンジメントでも配送は可能でしたが、花束は「どうぞ」と手で渡すイメージ、配送された箱の中から出てくるとしたら、アレンジメントのイメージがあるからではないか、と思います。
秋らしい色とは?
秋らしい色合いのお花を贈るのが敬老の日の定番、と言われても、秋らしいアレンジメントや花束ってどんなの???というのが、正直なところでしょうか。
ではまず、 秋らしい色 とはどんな色でしょう?
例えば黄色・オレンジ系では?
淡いパステル調の黄色やオレンジでは、春のイメージになります。
鮮やかな黄色やオレンジに綺麗な緑色の葉っぱをプラスすると、夏のイメージになります。
鮮やかな黄色に、少し深みのあるオレンジを持ってきたり、ブラウンが入ると、ぐっと秋らしくなります。
澄んだ空からの秋の強めの太陽の光を思わせるオンシジウムやカラーの黄色と、明るいオレンジのガーベラに、紅葉した葉っぱなどの少しのブラウンを合わせると秋らしい明るい花束が仕上がります。
赤の場合は?
夏の赤はどちらかと言えば、朱色に近いこれまた鮮やかな赤。
クリスマスの赤と言えば、混じり気のない純粋な赤。
それらに対して、秋の赤はやっぱり落ち着いた赤。
例えていうな赤ワインの様な深みのある赤です。
シックな赤系のダリアに真っ赤なアンスリウム。
それに合わせて濃いめのピンクのカラーを合わせて、赤系のおしゃれな秋らしいアレンジメントが出来上がります。
秋らしいピンクって?
ピンク、というと一般的には春らしいイメージの色です。
ですが、濃いめのピンクやくすんだピンクをまとめると秋らしい花束となります。
くすんだピンクとは、上の写真でいうと左上のセダムという小さなお花のピンクの色の事です。
また、コスモスのピンクも秋らしいピンクの代表です。
秋らしい色とは結局、鮮やかであってもギラギラしていない色や、深みのある色で、
ブラウン系や紫系と相性のいい、少し落ち着いた色です。
敬老の日らしいお花
では、具体的にどのように注文したらよいのでしょうか?
私は今はお花屋さんで働いてはいないので、敬老の日には普通にお花屋さんに行きお花を注文します。
こんな風に。
「敬老の日のアレンジメントを、秋らしいお花や色合いでお願いします。」という具合です。
お花の種類や内容などはお花屋さんにお任せしています。
秋らしいお花には、バラやガーベラのようないわゆる『お花らしいお花』以外の、面白いお花が豊富です。
秋にはのいばらの実のような実がたくさんあります。
われもこうをアレンジメントや花束に少しプラスするだけで、一気に秋の雰囲気を出してくれます。
母の日のカーネーション、といった定番のお花がないというのを逆手にとると、その時その時の季節の素敵なお花を贈ることが出来ます。
おじいちゃんおばあちゃん達も、
「去年の敬老の日のアレンジメントはこんなのだったけど、今年はどんなのかなぁ?」
という楽しみ方もしてくれます。
つまり、毎年お花を贈っても毎年違って、毎年楽しめるわけです。
実際、私の祖母も敬老の日のアレンジメントを毎年とても楽しみにしてくれています。
私がお花屋さんえ働いていた頃から今に至るまでですから、もう何年もずーっと敬老の日にはお花を贈っています。
「今年はこんなお花が入っていたよ。」と言って、毎年すごく楽しみにしてくれて、喜んでくれています。
まとめ
敬老の日に贈るお花には、定番のお花はありません。
定番のお花がないという事は、毎年違った秋らしいお花を贈ることが出来ます。
秋はお花の種類が豊富です。
けいとうのようにふさふさとした個性的な面白いお花もあります。
つるうめもどきはプチプチ、コロコロと可愛らしい実です。
様々な種類の綺麗な葉っぱもあります。
秋らしく、とオーダーすると、出来上がりがどんなのになるのか、とても楽しみでもあります。
ありがとうの感謝の気持ちのこもった秋らしいお花が、おじいちゃんおばあちゃんをもっと笑顔にしてくれますね。
予約をしておくと安心です!
遠方に住んでいるおじいちゃんおばあちゃんには、多くのお花屋さんでお花を配送してもらうことが出来ます。
その際は余裕を持って、早めに予約しておく事をお勧めします。
1週間くらい前までに予約しておくと安心です。
また、お花屋さんに行ってお持ち帰りする際も、時間に余裕を持って出かけましょう。
敬老の日の前の数日間は、普段の数倍も花屋さんは混雑しています。
アレンジメントや花束は、急かされてもいいものは出来ません。
お花は、配送する時のみならず、お持ち帰りされる場合でも、予約をしておくとより確実で安心です。