今週の定期配達のお花は、とても創作意欲の湧く花材が入っていました。
もちろん素直に活けてもいいのですが、何か加工したくなる。
今回は、折ったり曲げたりしながら形を楽しみながら活けていきたいと思います。
花材の紹介
まず主になる物は、トクサです。
湿地性の植物なので、涼しく見える為、夏場の生け花で使われることが多いです。
そしてこのトクサが、先ほど言っていた創作意欲の湧く植物です。
ストローの様に、中が空洞になっています。
ですから、簡単に折ったり曲げたりと、形を変えることが出来ます。
普段の生け花ではそこまでなかなかしませんが、時には空洞の中にワイヤーを通して、曲線を作って活ける事もあります。
花材の中にトクサが入っていると、どんな風に使おうかとワクワクします。
メインのお花は、ガーベラです。
3本入っています。
サブのお花には、コニカルトウガラシです。
ブラックチェリーの様なツヤのあるまんまるのフォルムがとても可愛らしいです。
葉物は定番のドラセナ・ゴッドセフィアナです。
花器を選ぶ
トクサは折ったり曲げたりを考えると、どちらかといえば小さめの仕上がりになりそうです。
そこで選んだのがこちら。
半球形の水盤。
中に剣山を入れて使います。
今回はこの花器を使い、やや小ぶりに活けていこうと思います。
お花を活ける
トクサ5本は、適度な位置で折り曲げて、三角形を作ります。
折っただけでは戻ってしまうので、重なっている部分はホッチキスで留めてあります。
三角の高さや向き、角度を変えて入れると、とても面白い形が出来上がります。
次にガーベラを活けます。
ガーベラは、茎に対して直角に近い角度でお花が付いているものもあれば、
割と横向きにお花が付いているものもあります。
それぞれ美しく見える角度が異なるので、
活ける時には一番美しく見える方向をしっかり見極めます。
そして、ガーベラの様な平面的なお花は、やや横向きや斜め向きの姿も美しいので、
それぞれのお花がきれいに見える向きにも注意を払って活けます。
その後コニカルトウガラシを活けます。
足元にボリュームを出したいので、
短くカットしてトクサの足元に入れます。
最後にドラセナを入れて完成です。
足元に葉っぱを寝かせるようにいれて、足元を引き締めます。
まとめ
今回はトクサを折ったり曲げたりして三角形を作り、
それらを組み合わせて面白い形を作ってからお花を入れてみました。
トクサの様に折り曲げやすい花材、
柳の様に曲げたり丸めたりしやすい花材などがあれば、
自由に変形させて、いつも以上に生け花を楽しんで下さい!
トクサを使った生け花はこちらにも⇩⇩⇩⇩⇩