初夏に活けたい花材、フトイ。線の面白さと花器との一体感。

B!

その季節が来ると必ず1度は活けたい花材というものがあります。

 

春の場合は『コデマリ』です。

 

毎年、コデマリを活けると、「春が来たなぁ。」と実感します。

 

今回の定期配達のお花は、初夏に必ず活けたい花材です。

 

この花材を活けると夏が始まると感じる、そんな植物です。

 

 

お花の紹介

今回のメインのお花は、太藺(フトイ)です。

 

湿地や水辺に育つ植物です。

 

先端の茶色い粒状のものがお花です。

 

水辺の植物なので、涼しげな印象があります。

 

冒頭で述べた『初夏に活けたい花材』というのが、このフトイです。

 

 

メインのお花は、グロリオサです。

 

ユリの仲間です。

 

インパクトのある赤と黄色の花色、花火の様な個性際立つお花の形。

 

とても主張の強いお花です。

 

グロリオサの葉っぱの先端は、この様につる状にくるんとカールしています。

 

葉っぱが近くに置いてある他のお花に絡まってしまっていることもあるので、扱いには少し気を付けて下さい。

 

 

こちらも一度見たら忘れない、ユニークなお花、アンスリウムです。

 

以前に、『思わず触りたくなる質感のお花』という記事を書いたことがありますが、

このアンスリウムも触りたくなるような質感を持っています。

 

金属の様なひんやりとした硬さが感じられます。

 

同時に、レザーの様ななめらかさやしなやかさも感じられます。

 

お花屋さんでも、頻繁に

「これ、本物?」とお花に触れようとするお客様がいらっしゃいました。

 

が、もしお花屋さんに行っても、お花に触れるのはご遠慮くださいね。

 

お花屋さんに置いてあるお花は、基本的に全て本物です(笑)

 

バラがきれいだからといって、花びらをぎゅっと握ったりしないですよね。

 

それと同じで、つやつやして質感が面白そうだからと言って握らないでください。

 

アンスリウムは折れたりして傷が付くと、そこが黒くなってきちゃう、繊細なお花なのです。

 

 

サブのお花には、かすみ草が入っていました。

 

「お花は詳しくない。」という方でも、1度くらいは目にしたことのあるであろう、花束では定番のお花です。

 

 

更に、黄色のガーベラが3本入っていました。

 

ガーベラも、年間通じて必ずお花屋さんに置いてある、定番のお花です。

 

 

葉物には、ナルコユリです。

 

この時期に非常によく見かける、グリーンです。

 

鮮やかなライムグリーンと、白の斑が初夏らしい爽やかさのあるグリーンです。

 

 

花器を選ぶ

今回選んだのは、こちらの花器です。

 

先週の定期配達のお花で使用した花器の色違いです。

 

普段は、

こちら向きに置いて使用していますが、今回はそれを90度回転させて使用することにしました。

 

花器の横が開いている状態になるので、間からのぞかせたりして楽しくお花を活けようといます。

 

お花を活ける

まず、フトイを活けます。

 

フトイを曲げる時は、何度もやり直しをしてしまうときれいな直線が出ませんので、どこで曲げるかをしっかり見極めてから、やり直しがないように曲げます。

 

フトイを固定させるのに、今回はホッチキスを使用しました。

 

フトイ同士がの重なる所をホッチキスで固定します。

 

ワイヤーを使って止めることも出来ますが、ホッチキスの方が簡単です。

 

次にグロリオサを活けます。

 

グロリオサは枝分かれしているところで切り離し、1本ずつのお花に分けて使用します。

 

今回のポイントは、花器の形の面白さやフトイの線ですので、インパクトのあるグロリオサには少し存在感を薄めてもらわなければなりません。

 

グロリオサは、色も全体の姿にも大きな特徴がありますので、ここではあえて色とひらひらとした花びらの形だけに焦点を絞って使用します。

 

このお花がグロリオサだという事が分かる程度だけを、花器からのぞかせるように活けます。

 

カスミソウも同様に、このお花がかすみ草だと分かる程度にコンパクトにまとめて活けて完成です。

 

今回は、思い切って花材は3種類だけに絞りました。

 

まとめ

お花を活ける時、見せたいポイントがあまりにも数多く存在してしまうと、それぞれ1つずつの見せるポイントの印象が薄くなってしまいます。

 

今回の様に、花材を絞り込むというのも時に非常に重要です。

 

先程も述べましたように、今回のポイントは花器の形とフトイの線です。

 

ですから今回は、花材を厳選した上で、他の花材のインパクトは少し減らして、見せたいポイントに焦点を絞り込みました。

 

ちなみに、使用しなかったお花がどうなったかというと?

ガーベラと残ったカスミソウナルコユリです。

 

娘がキュッとまとめていたので、そのまま花器に入れました。

 

アンスリウムは、先週活けたお花でまだまだ十分に綺麗なモカラパンダナスリーフと共に活けました。

 

使用した花器は、最近のお気に入りのこちらです。

本来の用途は花器ではなく、灰皿なんです。

 

中に小さなカップや瓶を入れて、花器として使用しています。

 

「花瓶がないからお花が生けられない」ということはありません。

 

身の回りのさまざまな物が花瓶の代用品になってくれます。

 

是非作品例をのぞいてみて下さい。

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