お月見の生け花 すすき、リンドウワレモコウ。秋の花を活ける

B!

今年の夏は短かったような気がします。

 

例年、「まだまだ暑いけど、もう秋のお花なんだなぁ。」と思いながらススキを活ける事も多いのですが、今年は十分に秋の風を感じながら、ススキやリンドウを活けています。

 

今年(2021年)は、9月21日がお月見です。

 

今日見た天気予報では、その日は晴れの予報。

 

きれいなお月さまが見られそうです。

 

今週の生け花は、お月見のお花です。

 

 

 

お花の紹介

先ずは主役のススキです。

 

風になびく様子にとても秋らしい風情を感じます。

 

茎の細めのものが2本。

 

 

 

続いてリンドウ

 

こちらも秋の代表的なお花の1つです。

 

他のお花にはあまり見られないこの青色の具合がとても魅力的なお花です。

 

 

 

アクセントにはピンポンマム

 

その名の通りピンポン玉のようにまん丸なキュートな菊です。

 

 

同じくアクセントにケイトウです。

 

ふかふかとした質感も面白いお花です。

 

 

 

秋の雰囲気づくりには欠かせないワレモコウです。

 

濃いめのこげ茶の小花ですので、何にでも合わせやすく、

秋らしさを演出するのにぴったりなお花です。

 

 

 

あしらいにはフジバカマです。

 

ススキと共に秋の七草の中の1つです。

 

小さくおとなしい華奢なお花ですが、こちらも秋の風情を感じさせるお花です。

 

 

 

葉物にはベビーハンズです。

 

 

花器を選ぶ

今回は、花材の量が豊富です。

 

そしてススキ、リンドウ、ケイトウ、という直線的なお花が多いです。

 

水盤にのびのびと、秋の風を感じるような作品を活けたいと思います。

そこで選んだのがこちらの花器。


黒の楕円形の水盤です。

 

いわゆる『生け花らしく』盛花スタイルで作品を活けたいと思います。

 

 

 

お花を活ける

まず、剣山は向かって左に寄せて置きます。

 

これは、後に入れるベビーハンズの枝の向きを見たうえで決定しています。

 

 

最初に入れるのはススキです。

 

好みにもよりますが、私はススキの垂直方向に入れた姿が好きなので、
あまり角度を付けず垂直に近い角度で入れます。

 

 

 


続いてリンドウを入れます。

 

正面から見た角度だけでなく、前後の傾斜の角度にも意識を向けながら入れていきます。

 

 

 


その後、ベビーハンズを入れます。

 

直接的なお花が多いので、ベビーハンズはしっかりと角度を付けて入れます。

 

花器の口元にかかるくらいしっかりと斜めに入れます。

 

角度をしっかり付けて入れる事で、根元付近の密度が高まります。

 

そうすると直線的なお花を活けた時に、足元がスカスカした感じになるのを防ぐことが出来ます。

 

 

 


それからピンポンマムケイトウという、色でポイントとなるお花を入れます。

 

どちらも長さはやや短めにカットします。

 

その方がススキとリンドウの直線的な美しさが際立つからです。

 

 

ワレモコウは動きが感じられるように、ふんわりと空間部分に入れます。

 

 

最後に足元にフジバカマをいれ、足元を引き締めて完成です。

 

 

 

まとめ

もうすぐお月見という事で、今回はお月見のお花を活けました。

 

この作品を活けるポイントは、

直線的なお花は、長さをしっかり出してすらっと入れる。

 

一方、アクセントになるお花は短くカットし、中央部分に引き付けるように入れるという様にお花の入れ方にメリハリを出す事

 

もう1つは、足元がスカスカしたり、剣山が見えてしまわないように、足元にもしっかりとお花を入れる事という2点です。

 

そしてどの作品にも言える事ですが、
前が低い階段所に並ばないようにお花を配置することも大切です。

 

前が低いまるで記念写真のように並んでいるお花は、平面的で動きが感じられません。

 

後方にも短いお花を入れて、立体感のある作品に仕上げると、

秋風が通り抜けるような、空気の流れを感じられる作品に仕上がります。

 

 

作品を右横から見たところです。

 

これだけ大きく前後にも大きく角度が付いています。

 

そのことにより空気の流れのあるのびのびとした作品が出来上がります。

 

 

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