お月見のアレンジメント ススキ、リンドウ、ピンポンマムで秋らしく

今年(2021年)のお月見は921日です。

 

ススキと秋のお花をたくさん使ったお月見のアレンジメントの作り方を紹介します。

 

普段お花を活ける事に慣れていない方や、

「お月見だから、ちょっとお花を飾ってみたい。」と思われる方にも分かりやすく活け方を解説しています。

 

アレンジメントは、テーブルや玄関の靴箱の上などちょっとしたスペースがあれば飾ることが出来ます。

 

では早速今回のアレンジメントに使うお花を紹介していきましょう。

 

 

 

お花の紹介

ススキ

先ずはメインのススキ

 

 

 

リンドウ

そしてリンドウ

 

リンドウといえば青系のお花を想像される方も多いかもしれません。

お月見の生け花では、青系のリンドウを使用しています。)

 

今回アレンジメントに使用するのはピンク系のリンドウで、こちらも明るく可愛らしい雰囲気のお好きな方に人気があります。

 

 

ピンポンマム

ピンポンマム

 

菊の一種なのですが、文字通りピンポン玉のようなまんまるな形をしています。

 

色味も鮮やかな黄色で、お月さまのようなイメージですね。

 

 

アルストロメリア

アルストロメリア

 

小さな作品を活ける時は、途中の枝分かれしているところでカットして使えばたくさんお花が取れるので、とても使いやすいです。

 

 

ケイトウ

ケイトウ

 

ふわふわとした質感も面白いお花です。

 

 

ワレモコウ

ワレモコウ

 

この濃い茶色を入れる事で、一気に秋らしさを演出することが出来ます。

 

 

ベビーハンズ

葉物はベビーハンズ

 

以上のお花を使って、アレンジメントを作っていきます。

 

 

 

 

まずはじめに

お花を活ける前の準備から説明します。

 

お水を入れたバケツの上に、吸水スポンジをそっと置きます。

 

そして自然に沈んでいくのを待ちます

 

手で押して水に沈めてしまうと、表面だけ水を吸った状態になり、

吸水スポンジの中までお水がしっかりとしみこみません。

 

直ぐに沈んでいくので、焦らず自然に沈むのをゆっくり待ってください。

 

 

吸水スポンジをカゴにセットする

今回はカゴに活けますので、吸水スポンジをセロファンで包んでからセットします。

 

かごの中で吸水スポンジが動かないかどうかをチェックします。

 

花器に吸水スポンジをセットする

写真を撮り忘れてしまったので、別の作品を作った時の吸水スポンジの写真なのですが。

 

この様に吸水スポンジの角を落とします。(面取り)

 

上面の角を落とすことで、斜めの角度にお花を挿しやすくなり、

仕上がりフォルムが整えやすくなります。

 

このようにセットしてから、お花を入れていきます。

 

 

 

お花を入れる

ベビーハンズを入れる

『お花を入れる』、といいましたが、まず最初に入れるのは葉物からです。

 

もちろん、必ずしもこの順番に入れなければならないわけではありませんが、

先に葉物である程度吸水スポンジをカバーしておくと、仕上がった時に作品の足元がスカスカしてしまうのを防げます。

 

葉物は吸水スポンジの上面だけでなく、サイドにもしっかりといれます。

 

器の口より葉先が下がる角度にも入れると、器と作品の一体感が生まれます。

 

「こんなに葉物を入れてしまって、お花が入るの?」と思われるかもしれません。

 

大丈夫です。

 

ちゃんと入ります。

 

 

ススキとリンドウを入れる

まずススキリンドウを入れます。

 

この2つのお花に共通しているのは、直線的なお花という点です。

 

直線的なお花を先に入れる事で、アレンジメントがどのくらいの大きさに仕上がるのかという目安が出来ます。

 

 

ピンポンマムとアルストロメリアを入れる

次にピンポンマムアルストロメリアをいれます。

 

アルストロメリアは枝分かれしている部分で切り分けて、1輪ずつにしてから入れています。

 

これら2つのお花には、茎の上部に大きめのお花がポンと咲いているという共通点があります。

 

大きめのお花ですので、入れるスペースのあるうちに目立つ部分や中央付近にバランスよく入れます。

 

最初に直線的なお花でアレンジメントのおおまかな大きさを決め、

次にこの様にある程度大きさのあるお花を入れていくとバランスよく納まります。

 

 

ケイトウとフジバカマを入れる

それからケイトウフジバカマという、サブになる小さめのお花を入れます。

 

アレンジメントを作る時、意識しないでお花を入れると、どうしても上の方にばかりお花が集まりやすくなります。

 

意識して真横や花器の口元よりも下がる角度のお花も入れるように気を付けます。

 

全体のバランスをチェックする為に、

活けている途中に、一度少し離れたところから眺めてみるのもおすすめです。

 

 

ワレモコウを入れる

そしてワレモコウを入れます。

 

今回は、全体的にふんわりと入れました。

 

最初に入れた直線的なお花よりは短く、

ピンポンマムやアルストロメリアといったメインのお花よりはひとまわりほど長くなるように長さを設定します。

 

ベールをかけたように、メインのお花の少し上を漂うようなイメージに入れられると、濃い色が重たくならないです。

 

お花は以上で完成です。

 

 

お月見のお花

お好みで、ウサギのピックやタッセルを付けると、可愛らしいお月見のアレンジメントの完成です。

 

ピックやワイヤーのついたオーナメントを入れる時は、ワイヤーの先端をUの字に折り曲げると、

オーナメントがクルクルと回ってしまうのを防ぐことが出来ます。

 

 

まとめ

今回は、お月見のアレンジメントを活けました。

 

必ずしもこの順番でないとダメ、という訳ではありませんが、

アレンジメントを入れる時は、

グリーン→直線的なお花→メインになる大きなお花→小花

の順で入れると非常にスムーズですのでお勧めです。

 

この作品に限らず、アレンジメントを活ける時のポイントは、

仕上がった時に吸水スポンジが見えないようになっている事

 

お花を上方向ばかりに入れず、

床面に対して並行なお花や、器の口より下に向く角度になるようなお花も入れて、

花器とお花の一体感を出す事、です。

 

そして生け花を活ける時にも必ず気を付ける事なのですが、

お花が『前が低い階段状』にならないように入れる事も、アレンジメントにおいてもとても大切です。

 

後方にも短いお花を入れる事で、

立体感のある動きの感じられる作品に仕上がります。

 

可愛いアレンジメントと共に、きれいなお月さまが見られるといいですね。

 

 

水盤に活けたお月見のお花はこちらから⇩⇩⇩⇩⇩

 

 

 

 

 

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