今週の定期配達のお花は、『クリスマス用の生け花』をチョイスしてもらっているようです。
ただし、お花はとても和風です。
和風なクリスマスのお花を活けてみたいと思います。
お花の紹介
まず、枝物のサンゴミズキです。
写真では少し分かりづらくなってしまいましたが、きれいな赤い色の枝物です。
生け花でもよく使用される枝物です。
その鮮やかな赤い色のため、特にクリスマスシーズンには重宝されます。
直線的な枝物ですが、簡単に矯めることも出来るので、創作意欲がかき立てられる花材です。
メインのお花は、日本水仙です。
上品さあふれる、可憐で美しいお花です。
そして香りもとても良いお花です。
更に、日本水仙の葉っぱは、はさみの背などで軽くなぞると、くるんっとカールして、
面白い表情を出すことが出来ます。
サブの花は、ソネットカーネーションです。
なでしこのように、平たく広がって咲くタイプのカーネーションです。
サブのお花の2つ目は、スターチスです。
カサカサっとしたドライな質感のお花です。
そして、生花ではありませんが、シルバーの飾りです。
「今回配達したお花は、クリスマスっぽくしてね。」というお花屋さんからのメッセージでしょうね。
花器を選ぶ
今回は、サンゴミズキをどの様に使用するか?
直線的に使う、矯めて曲線を作る。
サンゴミズキは、ドライな花材として使うことも出来るので、お水には浸けずに花器の外側に使う、などさまざまな案が出てきました。
迷いましたが、えらんだのはこちらの花器。
和の雰囲気がある投げ入れの花器です。
水仙のお花との相性がよさそうですね。
サンゴミズキは水に浸けずに使用しようと思います。
お花を活ける
まず初めに、十字留めを作ります。
お花を思った位置に留める為に、水盤に活ける時には主に剣山を使います。
投げ入れの花器に活ける時には、この様な十字留めを作ってお花を留めます。
花器の口元より少し下に、枝物の使わない部分などを使って『突っ張り棒』のような仕掛けを作ります。
まず初めに、サンゴミズキで形を作ります。
サンゴミズキをしっかり矯めて十分に柔らかくしてから、2本を上下逆さにして絡め三日月の形を作ります。
次に日本水仙を入れます。
お花の紹介のところでも述べたように、水仙の葉っぱもお好みの形にカールさせることが出来ます。
ハサミの背側などを根元に近い方から葉先に向かって滑らすと、くるんっとカーブします。
慣れてくると、カールの強さや向きも調整することが可能です。
続いて、ソネットカーネーションを入れます。
最初に作ったサンゴミズキの三日月に沿って入れていきます。
さらにその三日月の形を膨らませるように、スターチスも入れていきます。
最後に、シルバーのキラキラを三日月の形に添わせて入れて完成です。
まとめ
今回は、サンゴミズキを矯めて三日月の様な形を作り、
それをお水には浸けずに使用しました。
クリスマスツリーの様なオブジェを作ってみたり、
リースの様に丸く円を作ってみたり、
サンゴミズキは様々な使い方のできる花材です。
サンゴミズキを手にすることがあれば、自由に楽しく使ってみて下さい。
来週・再来週の定期配達のお花はお休みです。
次回は、12/29にお正月花の特別配達があります。
今年は、モダンな和風のお正月花や、リビングにもぴったりなアレンジメント風生け花など4種類のお花を活ける予定ですので、是非またご覧ください!
昨年までのお正月花はこちら⇩⇩⇩⇩⇩
お正月のお花の活け方に迷ったら?