バブルの頃、私はまだ子供でしたので直接は知りませんが、ホワイトデーに高額な花束をご注文されるお客様も多くいらっしゃったと、そのころを知るお花屋さんから聞いたことがあります。
以前と比較すると、バレンタインの市場規模は小さくなっていますので、必然的にホワイトデーのお返しにお花を買いに来て下さるお客様も少なくなってきています。
最近では、バブル時代の様な高額な花束をホワイトデーにご注文されるお客様は非常にまれですが、小ぶりの花束をプレゼントされるお客様や、何か他のプレゼントにお花を添えてお渡しするというお客様は多いです。
今回は、ホワイトデーのお返しにおすすめのお花をご紹介します。
おすすめのお花の紹介
ホワイトデーの3月14日は、3月半ばとはいえまだまだ寒い日もある時期です。
しかし、春らしいお花が数多く手に入るのは、だいたいこの頃までです。
(もちろんお住いの地域により違いはあります。)
春を代表するようなお花。
例えば、チューリップ。
スイトピー。
これらは春を象徴するようなお花ですが、切り花としてお花屋さんに並ぶのは、実は冬です。
多少の前後はありますが、チューリップやスイトピーがお花屋さんのメインのコーナーに並ぶのは、11月中旬から3月末頃までです。
実際にお庭や花壇などでこれらのお花が開花する4月頃には、お花屋さんで見かけえる事は少なくなります。
ですから、春らしいお花をプレゼントするには、ホワイトデーはぴったりな時期なのです。
ご予算は?
普通の街のお花屋さんが、お誕生日や結婚記念日などのご用途でよく作る花束の金額は、¥3000~¥5000というのが一般的です。
しかし、ホワイトデーの花束のご予算はそんなに高くない方も多いです。
¥2000以内でというご注文もあります。
お花屋さんの中には、作り置きのミニブーケをご用意しているお店もありますので、それを利用するのもいいと思います。
作り置きブーケは、単品で購入する場合の金額よりも少し多めにお花が入っていることが多く、お得だからです。
では、作り置きブーケの置いていない場合はどうしましょう?
その場合おすすめなのが、チューリップ、スイトピーなど、春らしいお花を1種類のみを使用した花束です。
¥2000以内の花束の場合、「あれも、これも。」と欲張ってしまうと、まとまりのない花束になってしまう事もあります。
その点、1種類のみのお花をキュッとまとめて花束にすると、テーマが明確な花束に仕上がりやすいです。
例えば1本¥300のチューリップの場合は、5本をまとめてラッピング代も含めて、¥2000以内で花束が仕上がります。
1本¥150のスイトピーがあれば、10本をキュッと束ねてだいラッピングすると、¥2000くらいまでの花束が出来上がります。
(ラッピング代は¥300~¥500程度が目安です。)
多くの場合、チューリップやスイトピーは、品種を変えて色々な色をそろえてお店に置いてありますので、お好みの色やお相手に似合いそうな色を探すのも楽しいです。
またスイトピーは、色が違ってもお花1輪の大きさに差はほとんどありませんので、色をミックスしても美しいです。
上の写真では、ピンクと紫のスイトピーをミックスしています。
そして1種類のお花の花束は、家に飾った時にもはっきりとした印象に残りやすいです。
例えば、チューリップ5本の花束を家に飾るとこんな感じです。。
家にあったアイビーや赤目柳と一緒に活けてみました。
『チューリップを活けています。』という印象がしっかり残ります。
ピンクと紫のスイトピーをミックスした花束を家に飾るとこんな感じです。
こちらもお家にあったユーカリを少しプラスして活けてみました。
こちらも、『スイトピーが活けてある。』という記憶が強く残ります。
このようにご予算が限られている時には、1種類のお花だけをまとめた花束にするというのも、お花の印象が深く心に残るのでおすすめです。
まとめ
ホワイトデーの頃は、春らしいお花をプレゼントするにはぴったりの季節です。
「花束をプレゼントする。」というと、慣れていないとちょっと照れくさいと思ってしまうかもしれません。
しかし、春らしいお花をキュッとまとめた小ぶりの花束なら、さりげなく渡しやすい素敵なお花のプレゼントになります。
今年のホワイトデーには、お花を贈ってみませんか?
ホワイトデーの頃は、卒園式・卒業式、退職や人事異動による送別会など、お花屋さんの混む時期でもありますので、1週間ほど前にお花のご予約をされることをおすすめします!