ひまわりとグロリオサを使った夏の生け花

B!

今週の定期配達のお花は、『夏のお花と言えばコレ!』、という夏を代表するお花を中心とした、

夏らしいお花達です。

 

夏らしくはっきりとした色の組み合わせで、色鮮やか仕上げていきたいと思います。

 

 

お花の紹介

まずは、一番長い花材は、ウイキョウです。

 

ハーブや漢方薬としても使われるお花です。

 

香りはお花の甘い香りというよりも、『漢方薬っぽい香り』がします。

 

好みが分かれるところだと思いますが、私は大好きな香りです(笑)

 

茎は細く、先端でお花がパッと花火の様に広がっているお花です。

 

 

 

メインのお花は、グロリオサです。

 

細いフリル状の花びらが、反転するように咲く、とても個性的なお花です。

 

おしべを見るとユリの一種だと分かりますね。

 

色鮮やかで華やかな、そして軽やかさもあるお花なので、

お祝いごとの花束やアレンジメントに重宝されるお花です。

 

葉っぱの先端が鶴尾用にくるっとカールして、時に他のお花などに巻き付いている時がありますので、取り扱い時は少し気を付けて下さい。

 

 

 

メインのお花2つ目は、ひまわりです。

 

今回も品種は分からないのですが、オレンジ系の中輪のひまわりです。

 

 

 

サブのお花は、桔梗です。

 

メインにはグロリオサ、ひまわりと、色鮮やかな目立つお花が続きましたが、

サブにはぐっと印象が違う和風なしっとりとしたお花です。

 

 

 

葉物には、ナルコユリです。

 

明るめのライム色の葉物ですので、生け花全体が明るい仕上がりになります。

 

 

花器を選ぶ

今回は、メインをウイキョウにするかグロリオサにするか、迷うところですが、

どちらを選ぶにしても茎が細く長いお花ですので、

細く長い活け方の似合う花器を選びたいと思います。

 

そこで選んだのは、こちら。

 

 

半球形の黒い花器です。

 

中に剣山を入れて使用します。

 

このブログの生け花紹介でもたびたび使用している花器です。

 

花器のサイズは直径約18㎝、高さ12㎝と、そんなに大きな花器ではありません。

 

しかし、とても大きく(高く)活けることが出来るのが特徴です。

 

今回はこちらの花器に、縦に細く長く、花材の軽やかさを見せながら活けていきたいと思います。

 

 

お花を活ける

まずはグロリオサを活けます。

 

今回は、グロリオサをメインに決定しました。

 

グロリオサの茎の繊細さが見えるように、下の方の葉っぱは取り除きます。

 

 

次にひまわりを活けます。

 

ひまわりは、同じ品種でもお花の大きさや首の傾き方に個性があります。

 

それぞれのお花が一番きれいに見える方向や位置を見極めて、お花の長さと向きを決めて活けます。

 

ひまわりを活ける時のちょっとしたコツは、お花を正面に向けないことです。

 

ひまわりは面の大きな平たいお花ですので、お花が正面を向いていると主張が強すぎて圧迫感が出てしまいます。

 

正面をずらし、少し横や上を向けた方が表情豊かに仕上がります。

 

 

次にナルコユリを入れます。

 

今回は、細く長く活けたいので、ナルコユリもグロリオサやひまわりの幅に収まるように活けます。

 

 

続いて桔梗を活けます。

 

今回は、グロリオサの赤、ひまわりのオレンジ(黄色)と主張が強い色が続きますので、

色が重ならないように桔梗は足元にまとめた方が落ち着きます。

 

 

最後にウイキョウを入れ、完成です。

 

今回は、ウイキョウはお花とお花の間に数本をふわっと入れて、軽やかさを表すために使用しました。

 

赤、黄、青と多色使いで色鮮やかですが、軽やかな印象の生け花に仕上がりますた。

 

 

まとめ

色のたくさん入った生け花をキレイにまとめるコツは、

ある程度の色のグループを作って、まとめる事です。

 

今回で言うと、赤は上の方に、黄色が中央に、足元に青。

 

というように、ゾーンで分けます。

 

すると個々の色が鮮やかで綺麗に見えます。

 

グロリオサとひまわり、というような意を鮮やかで主張の強いお花同士でも、

暑苦しくなく夏らしくスッキリとまとめる事が出来ます。

 

 

 

 

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