
私の住んでいる地方は、今年は余り雨が少ないように思いますが、
今日は久しぶりの土砂降り。
私は傘をさすのが下手なのでしょうか。。。?
今朝、娘を幼稚園の送迎のバス停まで送って行く、わずか5分もかからないような距離を歩いただけなのに、スカートが雑巾のように絞れるほどビシャビシャになってしまいました(汗)
今週の生け花は、とっても香りの強い生け花です。
好みの分かれるところだと思うのですが、私はこの香りが好きです。
今日のような凄い雨の日の湿気でじっとりとした空気を、少しだけ爽やかにしてくれるような気がしました。
お花の紹介
主になるお花は、ウイキョウです。
枝物ではないですが、葉物とも言い難い。。。
草本(そうほん)植物というそうです。
草本植物とは、木質部を持たない植物の総称、だそうです。
難しいことはさておき、節のところでポキポキと折れるように少し曲がっているので、折れ線グラフのような面白い枝ぶりが楽しめます。
途中で枝分かれし、徐々に細くなった枝の先に、放射状に広がった小さいお花が花火のように咲いているお花です。
そして、このウイキョウが、先に言っていた香りの強い植物です。
ウイキョウ、調べてみると、『甘みのある香り』と書かれていたりもしますが、
私の印象は、甘みもありますが『スパイシーな香り』と言った方がしっくりくる気がします。
お料理をする方なら、『フェンネル』と言った方がなじみがあるかもしれません。
伝統的なハーブの1つです。
薬用としての用途もあります。
胃健や消化促進の効果があるそうです。
漢方薬系の胃腸薬を飲んだことのある方なら、スッとする様な特徴的な香りと言ったら分かってもらえるでしょうか?
あの香りのする植物です。
メインのお花はLAリリーです。
2本ともまだつぼみなので、今のところ作品の色のイメージとボリューム感が少し想像しにくいです。
葉物は、ダスティミラーです。
なかなか他の葉物では見られない、スモーキーでシルバーがかった独特の色合いの葉物です。
お花屋さんの店頭でも切り花として時々目にしますが、花苗として見かける事の方が多いかもしれません。
花壇や、プランターでの寄せ植えにアクセントとして使うと、とても効果的な葉物です。
もちろん生け花やアレンジメントの中でも、とてもいいアクセントとして使う事が出来ます。
花器を選ぶ
最近、投げ入れの作品が続いていたような気がするので、今回は剣山を使って活ける盛花スタイルにしてみようと思います。
今回選んだのは、こちら。
黒い半球形の水盤です。
半球の上部が斜めにカットしてあります。
上に伸ばすように背の高い作品や、横に広げた幅広の作品、と応用範囲の広い使いやすい花器です。
お花を活ける
まず、ウイキョウの枝部分のみを入れます。
ウイキョウは、枝部分とお花部分に分けておきます。
今回の場合は、お花部分の長さはそんなに必要ないので、
お花の先端から25㎝ほどのところでカットします。
この作品では、ウイキョウの枝部分を逆さまにして使用しています。
この場合、切り口は見えない向きでカットしておくと、スッキリして綺麗な仕上がりになります。
次にLAリリーを入れます。
お花が咲いた時に、お花が花器の口元が完全に被るような長さにしたいので、思い切って短くします。
葉っぱもほとんど取り除いておきます。
それから、ダスティミラーを入れます。
ダスティミラーは、茎から葉っぱを1枚ずつ切り離し、バラバラにしてから1枚ずつ入れます。
最後に、ウイキョウのお花部分を入れて、完成です。
ウイキョウのお花部分は、LAリリーより低く入れます。
ウイキョウは全てを同じ長さにカットしてしまうと、
入れた時にお花同士が重なり合ったりくっついてしまいます。
そうすると、ぼってりとした塊になってしまいます。
逆に、わずかな高低差を付けると、層になるので軽やかに見えます。
まとめ
今回は、ウイキョウをお花部分と枝部分に分けてから別々に使用する、という使い方をした作品です。
この作品を活けるポイントは、
LAリリーを思い切って短くカットする事。
そして、先程ども述べましたように、ウイキョウのお花部分を入れる時に、
同じ長さでカットして入れるのではなく、若干の高低差が付くような長さでカットする。
この2点です。
もちろん今回も、後方にも短いお花を入れて、しっかりと立体感を出しています。
LAリリーの後方に、それより短いウイキョウやダスティミラーが入っていることで、
LAリリーがより立体的にくっきりと見えています。
LAリリーがまだ蕾ですので、今の段階ではすおし華やかさに欠けます。
気温を考えると、数日で開花するだろうと思います。
LAリリーの開花が、非常に楽しみです。
追加記事
2日後。
LAリリーが開花しました。
発表会に贈る花束。人気のお花や相場を解説しています⇩⇩⇩⇩⇩