今回は、桃のお花を使った生け花風ひな祭りのアレンジメントを紹介します。
上部には動画もございます。
細かな部分や立体感などは動画でも分かりやすいかと思います。
上部のリンクより、是非動画も併せてご覧ください。
お花の紹介
先ず今回のメインの、花桃です。
桃のお花には、厄払いや魔除け、長寿をもたらす力があると言われているため、
ひな祭りには桃の花を飾る習慣が続いているのだそうです。
そんな桃のお花ですが、実際に自然界で咲くのはもう少し先です。
ですから、桃のお花は寒さにはあまり強くありません。
桃のお花を購入するとき、あまりにも硬いつぼみの枝を選んでしまうと、咲かずに終わってしまうことがあります。
この時期の寒さで上手く開花できないことがあるからです。
お花屋さんで桃のお花を選ぶときは、ピンク色の花びらが確認できるくらいふっくらとした蕾の付いた枝を選ぶようにしてください。
また蕾の色がシルバー(グレー)っぽくなっている枝も避けるようにしてください。
乾燥してしまっていて、この場合も咲かずに終わってしまう可能性が高いです。
桃のお花に合わせる定番は菜の花です。
春といえばピンク系のイメージがありますが、お花の場合は黄色も春を告げるカラーです。
桃のお花に合わせるお花に迷ったら、菜の花を選ぶと間違いないです。
チューリップです。
こちらも春のお花といえば、まず出てくるお花なので、桃のお花との相性が抜群です。
ラナンキュラスです。
品種は分かりませんでしたが、大きく広がって咲くとても華やかな種類です。
スイトピーです。
スイトピーはカラーバリエーションがとても豊富です。
今回は、ピンク系のお花と合わせてふんわりと優しい雰囲気を作ることが出来るパステルのパープル系のスイトピーを合わせます。
同じくパープル系でリューココリネ。
レースフラワー。
葉物は3種類。
まずはゼラニウム。
お花を生ける時、葉物は付属品になりがちですが、実はとても重要です。
お花の色や形を際立たせたり、安定感良く見せたり、動きを出したり、など様々な役割があります。
お花を生ける時、数種類の葉物を使うことが出来れば、より変化に富んだ作品に仕上げる事が出来ます。
ミスカンサスです。
先ほどとは異なり、細い葉物です。
何かに巻いてカールさせたり、丸めてホッチキスで留めたり、とアレンジして使えます。
レモンリーフです。
今回はこれら10種類のお花を使って、ひな祭りのアレンジメントを作ります。
お花を入れる
先ず、花桃を挿します。
メインの1本は、吸水フォームのほぼ中央に、真っすぐに近い角度で挿します。
細い枝もバランスよく、放射状に広がるように挿します。
次にチューリップを挿します。
チューリップは、切り花の状態でも明るい方向に向かってのいる性質があります。
デザイン的に使う場合は別ですが、『ひな祭りに飾る』というのが目的の場合には、
あまり大きく傾斜させずに立てて入れた方が、明るい方向に伸びても型崩れしにくいので挿しなおす必要がありません。
かといって2本とも直立させると面白みに欠けるので、写真くらいの角度を参考に挿してください。
大きな面のお花は、早い段階で入れておきます。
ここで、ラナンキュラスを挿します。
短めにカットして、低い位置に入れます。
重心が下がり、足元が安定します。
菜の花も茎がやや太めなので、早い段階で挿します。
黄色は目立つ色ですので、やや控えめに使います。
花器の口元付近にもいれ、徐々に吸水フォームもカバーしていきます。
ここで、葉物を入れていきます。
先ずレモンリーフを入れます。
葉っぱが1~2枚ずつになるように切り分け、花器の口元に床面と水平な角度で挿します。
下の方を広げて安定感を出します。
次にゼラニウムを挿します。
ゼラニウムの葉っぱは、柔らかさがあり葉の色も明るくデザイン性もあります。
数種類の葉物を使うとき、このような印象的な葉物は目立つ位置に入れると効果的です。
お花の周辺に、お花よりもわずかに長く(高く)入れると、明るさがプラスされお花もくっきりとします。
それからスイトピーを入れます。
長さのあるスイトピーはいくつかに切り分けて使います。
先の方は軽やかなので、目立つ位置に少し長めに。
全体をきれいなドーム状に整えていきます。
その次はリューココリネを挿します。
ワンポイントになるように、少し長めに入れます。
向かって右手にまだ空間があります。
そこにレースフラワーを入れます。
押しつぶされないようにふんわりと挿します。
ミスカンサスを入れます。
写真では分かりづらいですが、ミスカンサスをくるっと丸めてホッチキスで留めてから挿しています。
(この辺りは動画でもご確認頂けます。)
右側の空間に、スイトピーを足して完成です。
まとめ
今回は、生け花風ひな祭りのアレンジメントを作りました。
今回のアレンジメントは、おひな様の飾りの横や壁の前に飾ることを想定しているので、真後ろに向いているお花はありません。
ただ、全てのお花が後が高く前が低い階段状に並んでいると面白味がありません。
後方にも短いお花をいれ、立体感や奥行きを出しています。
上部には動画のリンクもございます。
細かな部分や立体感は動画でもご確認いただけます。
是非動画も合わせてご覧ください。
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