お気に入りの背の高い花器 LAリリーの生け花

B!

今週はとにかく暑い日が多いです。

 

私の住んでいる地方でも35℃を超える日があり、少しの間外にいただけでも汗だくになってしまいました。

 

夏の間は、どうしてもお花は長持ちしません。

 

お花を選ぶ時、出来るだけ日持ちのしそうなお花を選ぶことが多くなります。

 

今回は、夏にもおすすめの日持ちのいいお花を使った生け花です。

 

 

 

お花の紹介

まず、主になるのはそけいです。

 

枝物ですが茎は柔軟なので、矯めやすい花材です。

 

 

 

メインのお花は、LAリリーです。

 

開化すると手のひらサイズの、とても華やかなお花です。

 

ユリの仲間は、比較的日持ちがします。

 

 

 

サブのお花は、スプレーカーネーションです。

 

カーネーションも持ちのいい方のお花として分類されます。

 

 

 

サブのお花の2つめは、ヒペリカムです。

 

お花屋さんでも人気の高いヒペリカムも、日持ちのするお花です。

 

 

 

あしらいにはソリダコです。

 

 

 

 

葉物は、ドラセナ サンデリーです。

 

夏場には、このような斑入りの葉物を使うとすっきり爽やかな印象に仕上がります。

 

 

 

花器を選ぶ

先程も述べましたように、主になる枝物のそけいは矯めやすい植物です。

 

曲線を活けやすい花器を選ぼうと思います。

 

そこで今回はこちらの花器。

 

背の高い黄色のガラス花器です。

 

前回も使用した花器なのですが、再登場です。

 

というのも、この花器は高さが60㎝ありますので、

花器の口元から流れ出るような作品を活けるのにとても適しています。

 

 

 

お花を活ける

まず、そけいを入れます。

 

そけいの枝は、親指の腹を使って茎にじわじわと力を加えていくと、きれいなカーブを描きます。

 

1本は完全に下向きの流れが出来るまで、もう1本はほどほどに矯めてから入れます。

 

 

 

次にLAリリーを入れます。

 

ユリのように1本にたくさんのお花が付いているお花の場合は、

特に入れる向きに気を付けて入れます。

 

今回はユリのお花が数輪咲いているので、非常に活けやすいです。

 

LAリリーを入れ終えたら、ドラセナをそけいと反対側に入れてバランスを見ます。

 

 

 

それから、スプレーカーネーションを少し高い位置に、

ヒペリカムは花器の口元近くに、

ソリダコはそけいとLAリリーの間の空間を埋めるように入れて完成です。

 

写真は、活けた翌日、LAリリーが完全に咲いた時点の写真です。

 

 

まとめ

今回は、そけいで下に流れるような曲線を作って活けた生け花です。

 

この作品を活けるポイントは、

作品に余り高さを出さない事、そして葉っぱをキレイに整理する事、の2点です。

 

花器を紹介した所でも述べてありますように、高さが60㎝の花器というのはかなり背が高いです。

 

その花器に上方向に向けたお花を入れると、バランスが上に上がり過ぎてしまいます。

 

もちろん、背の高い花器に縦に長い作品を活ける事もあります。

 

しかし、今回のように花器の口元から下に流れるような作品を活ける時は、上方向にも高さを出すと、やりたいことがどっちつかずなあいまいな作品になってしまいます。

 

『下に流れるような曲線の作品』を活けるのであれば、それに的を絞ったほうが主張のはっきりとした作品になります。

 

そして花器の口の直径が小さいので、葉っぱが多い部分は間引いてスッキリとさせると

お花が際立ちます。

 

その他、この作品以外にも言える事ですが、

後方にも低いお花を入れ、お花が前が低い階段状にお花が並ばないようにすることも大切です。

 

後方にも低いお花を入れる事で、立体感のある作品に仕上げることが出来ます。

 

 

お花屋さんに行く時に知っていると役立つ情報はこちら⇩⇩⇩⇩⇩

 

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