『春らしい色』といえば、ピンクを思い浮かべる事が多いですが、
お花の色でいうと、イエローも春らしい色という事が出来ます。
例えば、まだまだ寒い時期に開花のニュースが伝えられる菜の花がその一例です。
今回の生け花は、その『イエロー』のお花をアクセントに、花木や春らしいお花のチョイスです。
今週はとっても寒く、私の住む地方でも積もりはしませんでしたが、数回雪が舞いました。
そんな真冬のど真ん中ですが、お花は春の装いです。
お花の紹介
主になるのは木瓜(ボケ)です。
カクカクとした力強い枝ぶりと愛らしいお花。
私の一番好きな花木です。
メインのお花はチューリップです。
サブのお花はフリージア。
先程述べた、春らしさを伝えるイエローのお花です。
葉物にはドラセナ サンデリー。
不斑入りの葉物は、明るさをプラスします。
花器を選ぶ
今回のように花木が主の時は、その枝ぶりから花器を選ぶことが多いです。
今回の木瓜は3本のうち2本は細め。
主役の1本は、横に大きく流れる様な枝ぶりです。
その横に流れる形を作品にも使いたので、選んだのがこちらの花器。
黒の半球形の花器です。
中に剣山を入れて使用します。
おそらくこの花器は、私が持っている花器の中でも使用頻度は1位2位を争うのではないかと思う、とても使いやすい花器です。
花器自体は、直径18㎝とそれほど大きなものではないのですが、
縦長の作品、横長の作品、もちろんコンパクトな作品も活けられる、オールマイティな花器です。
今回はこの花器に、横に流れる様な作品を活けていきたいと思います。
お花を活ける
まず、木瓜の枝を1本入れます。
先程述べた、大きく横に張り出した枝の形を花器とのバランスのよい長さでカットします。
次にチューリップを入れます。
チューリップは葉っぱの形も独特で美しいので、葉っぱも出来るだけカットせずに使います。
次にフリージアを入れます。
今回はフリージアの枝がとても長かったので、余りカットせずに使い、木瓜とチューリップの間をつなぎます。
最後にドラセナを、花器と作品を一体化させるように作品の足元に入れます。
そして残っていた木瓜の枝をバランスよく配置して完成です。
まとめ
今回は木瓜の枝ぶりから作品のアウトラインを決め、サイドに流れる様な作品を作りました。
この作品を活けるポイントは、横に流れる木瓜の枝ぶりを邪魔しないように、
枝を整理してから入れる事。
足元がバラバラだとまとまりがないので、作品の足元はスッキリと1つにまとめる事、の2点です。
今回のように花数や本数が少ない時は、足元をしっかり1つにまとめる事で印象の強い作品になります。
そして毎回の事ですが、後方にも短いお花を入れて、お花を前が低い階段状に並ばないように配置する事もとても大切です。
花数は少ないですが、後方にも短いお花を入れる事で、立体感のある作品が出来上がります。
おまけ
今年のお正月花、とっても良く持ちました。
本日は1月14日ですが、まだまだこんなにキレイです。
胡蝶蘭、ちょっと高いですが、これだけ持ってくれたら、値打ちあります。
来年のお正月花の購入のご参考に!
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