気が付けば、12月も折り返し地点を過ぎました。
今年は長男が小学校に入学し、その生活にようやく慣れてきたころに夏休み。
夏に私がブログを始め、色々と奮闘しているうちに子供たちの夏休みが終わり2学期。
運動会、遠足と幼稚園・学校の行事が続き、来年入園する娘の幼稚園の申し込みや体験入園。
台風も来ました。
マラソン大会に生活発表会。
そして気が付けばもうすぐ年末です。
子供たちの通う体操教室は、今日が年内最終レッスンの為、今シーズン初の「よいお年を。」のご挨拶をして帰って来ました。
そんな年末の気配を感じていたら、今週の定期配達のお花は、迎春のお花にも使えそうなチョイスでした。
お花の紹介
まず、枝物は赤目柳です。
枝は柔らかいので、比較的失敗せずに曲線を作ることが出来る柳です。
赤目柳の花芽は、最初赤い皮に覆われています。
それがはじけると、一番下の様に少しシルバー気味の白い色になります。
ふさふさとした心地よいさわり心地で、見た目の色・質感共に面白い花材です。
メインのお花の1つ目はグロリオサです。
鮮やかな『赤と黄色』という強いコントラストのある2色で構成されたお花は、とても華やかな印象を与えます。
ユリの仲間ですが、非常に細い茎と花びらですので、軽やかさがあります。
お祝い事で使う大きなアレンジメントや、贈答用の花束にもよく使われるお花です。
グロリオサの葉っぱの先は、上の様にクルクルとしており、つる性の植物の様に、巻き付いていきます。
お花屋さんでお花を取る際や、花束を花瓶に移し替える際などは、他のお花に巻き付いていることがありますので注意しましょう。
もう1つのメインのお花は、日本水仙です。
非常に良い香りのするお花です。
12月~2月が開花期で、お花屋さんにもお正月を彩るお花として年末には数多く入ってきます。
日本水仙を見ると、そしてその香りをかぐと「もうすぐ新年だなぁ。」という気がしてくるお花です。
グロリオサの立体的な形と華やかな色、日本水仙の凛とした姿、これらをどう合わせていくのか。
なかなか手ごわい組み合わせです。
サブのお花はアルストロメリアです。
アルストロメリアの色はとても豊富で、ピンク系は濃いものから淡いものまで、紫系、赤系、黄色やオレンジ系、と様々あります。
そしてお花の一部分に縞模様が入るのですが、その濃さもはっきりしたものから淡いものまであり、お花の印象はその色や柄により様々です。
今回入っていたアルストロメリアは、白ベースのお上品な雰囲気のお花です。
更に小菊まで入っていました。
今回の枝物は椿です。
下の方で枝分かれをしているので、何本にも分けて細かく使えそうです。
花器を選ぶ
今回は日本水仙の美しい立ち姿を見せたいので、縦のラインをを意識できる花器を選びました。
お水が入るのは、上の広がった部分だけで、剣山を入れて活ける足つきの水盤です。
まず、少し曲線を付けた赤目柳を活けます。
花材の量を考え、前後左右に少し大きめに広がりを感じられるように活けていきます。
次に、今赤目柳で作った空間の中央辺りに日本水仙をすっと立たせます。
日本水仙の葉っぱは、「シャキッと立たせた方がいい。」と言われることが多いです。
しかし私は、お花や茎のシャキッとした姿に対して、自由に遊ぶ葉っぱの対比が好きなので、少しカールさせました。
はさみの背を使い、軽くなでるように滑らせると、自由に形づけることが出来ます。
そこにグロリオサを入れます。
長さがあるので、少しもったいない気もしますが、日本水仙の名の位置と重なってしまうと、両者がけんかしてしまいますの
やや短かめにカットして、日本水仙よりお花の位置が下に来るような長さにしています。
アルストロメリアは、日本水仙の足元に色を添えるような具合に入れます。
先に椿の葉を活けます。
水盤の口元から四方に広がるように、多少高低差を付けながら入れていきます。
最後に、小菊は短くカットし、黄色の色を見せるように椿の葉の間に織り込んでいって完成です。
まとめ
これらのお花を枝若松や大王松と組み合わせれば、お正月を飾る迎春花としても使えそうな、新春を感じさせるような組み合わせです。
「香りは記憶と深く結びついている。」と言いますが、水仙の香りは新春を思い起こさせます。
前を通るたびにふわっと水仙の良い香りが感じられる、心地よいお花になりました。
12月分の定期配達のお花は、今回が3回目で最終です。
来週はお休みで、その次の週に別口で申し込んである『迎春のお花』の配達があります。
いよいよ年末です。