赤芽柳とグロリオサ 動きのある生け花

12月になっていました!

 

ぼーっと過ごしているわけではなのに、気が付けば12月になっていました。

 

我が家には、小学生が2人と幼稚園児が1人いるので、

12月に入ると個人懇談などで子供たちは早く帰ってくるし、何かと用事も増え、

12月は本当に短く感じます。

 

今年もきっと気づけば大晦日、なんて事になっていそうな予感がします。

 

今週の生け花は、とっても動きのある生け花です。

 

お花もじっとしていられないのでしょうね。

 

とてもイキイキとした作品に仕上がりました。

 

 

 

お花の紹介

赤芽柳

まず枝物は赤芽柳です。

 

名前の通り、花芽が赤い皮で覆われています。

 

赤芽柳

薄いパリッとした皮が、はぜるように割れると中から銀色に近い白い毛に包まれた花芽が出てきます。

 

もこもこ、モサモサとしていてとても可愛らしい花芽です。

 

今回の赤目柳は、やや細めなので、矯めやすそうな枝ぶりです。

 

 

 

グロリオサ

メインのお花はグロリオサです。

 

赤と黄色、という色彩もインパクトがありますが、

姿もとてもユニークなお花です。

 

ユリの仲間なのですが、花びらが反って咲くというとても面白いお花です。

 

 

 

ガーベラ

サブのお花はガーベラです。

 

ガーベラは種類がとても多いので、品種までは分からないのですが、

小ぶりな方です。

 

 

 

スプレーストック

サブのお花2つめは、スプレー咲きのストックです。

 

枝分かれして咲くタイプ(スプレー咲き)のストックなので、

1枝に付くお花の量も多過ぎず、とても扱いやすいお花です。

 

 

 

スプレーカーネーション

更にスプレーカーネーションも入っています。

 

今回のスプレーカーネーションは、非常にシックな色合いなので、

作品のいい引き締め役になりそうです・

 

 

 

ドラセナ

葉物はドラセナです。

 

 

 

花器を選ぶ

今回は、赤芽柳を矯めて曲線にして使おうと思います。

 

より動きが出せるように投げ入れ。

 

ちなみに『投げ入れ』とは、剣山を使って水盤に活けるのではなく、

花瓶に活けるスタイルの事です。

 

(もしかしたら流派によって呼び方は少し異なるかもしれませんが。)

素朴な投げ入れ花器

素朴な味わいのある花器なので、

お花の鮮やかな色合いが映えそうです。

 

 

 

お花を入れる

投げ入れでお花を活ける時には、お花を入れ始めるより先にすることがあります。

 

 

十字留め

花留めを作る事です。

 

花留めとは、花瓶にお花を活ける時に、

お花を思った位置で留めるための過分の中に仕込んでおく仕掛けの事です。

 

枝物の使わない部分などを使って、花器の口元より少し下に、突っ張り棒の様なイメージで枝を渡します。

 

今回は、使用するお花の茎が細いものばかりなので、上の写真のように十字に花留めを作っています。

 

枝が太い時や、花器の口元が細い時には、一文字の花留めにする事もあります。

花留め

⇧こんな感じ。

 

 

花留めが出来たら、さっそく入れていきます。

 

赤芽柳を入れる

まず、赤芽柳を入れます。

 

入れる前に十分に矯めてから入れます。

 

両方の手で赤芽柳を持ち、

利き手の方の親指の腹を、枝先に向かって力を加えながら徐々に滑らせていきます。

 

ゆっくりゆっくり慌てずに、じわじわと力を加えていくと、キレイな曲線が出来上がります。

 

 

 

ドラセナを入れる

今回は先に葉物を入れていきます。

 

ドアセナは、枝分かれしているところで葉っぱを切り離します。

 

そして丸めたり2つに折ったりして立体感を出します。

 

 

 

スプレーストックを入れる

それからスプレーストックを入れます。

 

スプレーストックも枝分かれしているところでカットして、

作品の中央辺りにこんもりと入れます。

 

 

 

ガーベラを入れる

次にガーベラを入れます。

 

ガーベラは、茎に対してお花の付いている向きに個性があります。

ガーベラ 横から見たところ

それぞれの個性を見て、一番きれいに見える方向の物を使います。

 

好みの問題ですが、私はガーベラを活ける時は正面には向けずに、

上ややや目上方向にお花を向けるようにして入れます。

 

それらの向きのガーベラの表情が好きだからです。

 

 

 

グロリオサを入れる

それからグロリオサを入れます。

 

ここで一気に動きと華やかさが出てきました。

 

 

 

スプレーカーネーションを入れる

最後にスプレーカーネーション

淡い色のお花が多い部分に低めに入れていき完成です。

 

濃い色をプラスすることで、作品のメリハリと葉物との一体感が出ました。

 

 

まとめ

今週は、赤芽柳の曲線とグロリオサで、躍動感のある作品に仕上がりました。

 

この作品を活けるポイントは、

赤芽柳とグロリオサは自由にのびのびと。

 

サブのお花は中央付近に集めこんもりと

 

それら2つをしっかりと対比させることで、より動きのある部分が強調された作品になります。

 

そしてもちろん、毎回言っていますが、

忘れずに後方にも短いお花を入れる事も大事です。

 

お花が、前が低い階段状に並んでいると
のっぺりとした平面的な印象を受けます

 

折角の赤目柳の曲線とグロリオサで出した動きのある軽やかさも、

後方への立体感がないとあまり躍動的な印象は受けません。

 

意識的に後方に短いお花を入れるようにしてみてください。

 

 

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