お花屋さんで働いていましたが、お庭に植えるお花に関しては正直余り詳しくはありません。
私の働いていたお花屋さんでは、ほんの少し季節のお花の苗を扱っていましたので、その時に多少勉強した程度の知識しか持っていません。
でも、お庭に季節のお花が咲いていたらいいな、とずっと思っていました。
ただ、こまめな性格ではないので、季節ごとにお花の苗を植え替えたり、種をまいたり球根を植えたり掘り出したり、なんてとても出来そうにはないことは簡単に想像がつきます。
ですから我が家のお庭は、「ガーデニングが大得意!」ではなくても季節のお花が楽しめるお庭です。
そんな我が家の秋のお庭のお花を紹介します。
秋のお庭のお花
野性味あふれるホトトギス
まずは、ホトトギスです。
いくつかの品種がありますが、家にあるのは星形のお花で白地に紫の斑点のある最も一般的な種類のお花です。
1本の茎に縦に数輪のお花を並んで付けます。
株は直立するのではなく横に広がり、茎1本1本も弓なりに曲線を描いたように伸びます。
夏場の強い日差しが苦手で半日陰を好むようなので、我が家では紅葉やカエデなどの落葉樹の下に植えています。
元々が野山に自然に咲いている山野草なので、「キチンとお手入れをしています!」という雰囲気でなく、多少伸びたり形が乱れていてもそれなりに様になります。
まめにお手入れが出来なくても『自然な感じ』に咲いています。
とはいっても、本当は葉っぱが茶色くならない方が美しいのですが、やっぱり強すぎる夏の日差しの為でしょうか?
毎年葉っぱを茶色くさせてしまいます!
一般的な開花時期は7月から10月という事ですが、私の住んでいるところの気候の下では、8月の終わりごろにつぼみが出来始め、9月の初旬ごろからお花が咲きだしてきます。
我が家に秋を知らせてくれるお花です。
切り花は茶花としても使われるので、和風なカゴなどの1輪挿しに飾るととてもよく似合います。
実を楽しむコムラサキ
続いては、コムラサキ(小紫)です。
夏の終わり近づく頃に白に近い淡いピンクのふわふわとした小さなお花を咲かせて、その後に紫色の実が出来ます。
お花はとても小さくて印象も薄いので、主にこの実を楽しむ植物です。
実は小さくてコロコロしていて可愛らしい姿なので、子供たちも大好きです。
子供たちは取って集めようとする、私はそれを取らせまいとする、毎年その攻防があります!
今年は私が負けてしまったのか、実が少々少なめです。
こちらも枝は直立するのではなく横に広がるので、背丈は余り高くはなりません。
柔らかめの枝に小さいですが実をつけるので、全体の姿はアーチ状に曲線を描く形です。
背も高くならず、半日陰を好むようなので、コムラサキも先ほどのホトトギスと同じく落葉樹である紅葉の下に植えています。
秋のお庭の主役秋色アジサイ
そして、我が家の秋のお庭でひときわ目を引くのが、秋色アジサイです。
アンティークあじさいともいわれているこのアジサイは、通常のアジサイの咲く5月末から6月に咲いたお花を、徐々に色あいを変えながら秋まで楽しむことが出来ます。
本来はもっとセピア色の様な文字通りアンティークな色合いに変わっていくのですが、地植えをすると主に日差しの影響だと思いますが、なかなか購入した最初の年の様なアンティークカラーにはなりません。
更にアジサイの花の色は、土が酸性ならばブルー系に、アルカリ性ならばピンク系に色が変わってきいます。
我が家の他のアジサイ(秋色アジサイではない普通のアジサイ)もみな、購入した時に比べるとすべてピンクっぽくなってきているので、アンティークカラーというより赤っぽくなってきているのは土の影響もあるのかもしれません。
しかしながら、澄んだ秋の空気にこの赤色はとてもよく似合います。
ちなみに、秋色アジサイやアンティークあじさいというのは、品種名ではありません。
例えば、母の日のギフト用の鉢植えのアジサイで見かける西安(シーアン)は、秋色アジサイの代表的な品種です。
我が家の秋色アジサイの品種名は忘れてしまって不明です!
まとめ
「ガーデニングが大得意!」でなくても、季節のお花が楽しめるお庭にするには、低木や多年草など、大雑把な言い方をすれば「放っておいても季節が来たら出てきて咲いてくれるお花」をうまく活用することです。
場所があれば次に欲しいのがシュウメイギクです。
こちらも多年草で耐寒性も耐暑性もあるようなので、我が家にぴったりかな?と思っています。
上で紹介したこれらのお花が終わると、我が家のお庭では、モミジ、カエデ、ハゼが紅葉してくるのを楽しめます。