かすみ草の使い方 かたまりにして活ける

私の住んでいる地方は、少し前に梅雨入りをしているのですが雨の日は少なく、

今日は久しぶりに雨模様です。

 

6月第1回目の生け花は、雨の日の暗くなりがちな気分もスッキリとさせてくれるような、色鮮やかなお花です。

 

 

お花の紹介

ギガンジューム

主になるのは、アリウム ギガンジュームです。

 

長い茎の先に、大きなものだとソフトボール台の大きさになるお花が付いています。

 

今回のお花は、そこまで大きくはありませんが、飾っているうちにもう少し大きくなってきます。

 

食用としている、玉ねぎ、ネギ、ニラなども、このアリウムの仲間です。

 

確かに、香りはネギの仲間の香りがします。

 

 

 

カーネーション

メインのお花は、カーネーションです。

 

少し斑の入った洒落た色合いのものが3本。

 

 

 

モカラ

アクセントにはモカラです。

 

発色のいい、蘭の一種のお花です。

 

 

 

カスミソウ

サブのお花には、カスミソウです。

 

花束では定番の、とてもポピュラーなお花です。

花束

「お花にそんなに詳しくない」という方でも、おそらく1度は目にしたことのあるお花ではないかと思います。

 

 

 

丸葉ルスカス

葉物は、丸葉ルスカスです。

 

くせのない綺麗なグリーンなので、とても使いやすい葉物です。

 

 

 

花器を選ぶ

今回は、濃い目のピンクからパープルにかけての美しい色彩のお花ですので、

お花の色味を重視して、白い花器にしようと思います。

 

そこで選んだのがこちら。

白い三日月型の花器

白の三日月型の花器です。

 

中に剣山を入れて使用する深型の水盤です。

 

ただし今回はこちら向きに使います。

花器の向きを変える

 

こちら向きに置くことで、細くスッキリとしたラインの作品に仕上げられます。

 

 

 

お花を活ける

アリアムを入れる

まず、アリウム ギガンジュームを入れます。

 

長い茎と丸いお花、というフォルムがこのお花の特徴なので、茎は出来るだけ長めに入れます。

 

 

 

カスミソウを入れる

次にカスミソウを入れます。

 

カスミソウの一般的な使い方は、先程の花束の写真の様に、

メインのお花とお花の間にクッションの様にふんわりと入れることが多いです。

 

今回はお花とお花の間に入れるように使用すると、そのほかのお花(アリウム ギガンジュームやモカラ)の良さが消えてしまいます。

 

ですから、カスミソウのみをまとめて1つのかたまりにして使います。

 

初めにカスミソウを使いたい長さのところでカットして、まとめて束にしてから入れます。

 

 

 

丸葉ルスカスを入れる

その次に丸葉ルスカスを入れます。

 

中央から向かって右方向に入れます。

 

ただし、全体のシルエットが左右対称にならない様に注意します。

 

左右対称にすると、バランスがよく面白みが少ないからです。

 

 

 

カーネーションを入れる

それからカーネーションを入れます。

 

今回は、カーネーションもお花部分をかたまりとして扱います。

 

茎は出来るだけ見えない様な長さにカットし、お花部分のみが見えるように入れます。

 

 

 

モカラを入れる

最後にモカラを入れて完成です。

 

モカラはお花があちらこちらにむいて付いていますが、一番キレイに見える方向がありますので、

しっかりと観察してから入れます。

 

 

 

まとめ

今回は、アリウム ギガンジュームの面白いフォルムを軸に、色鮮やかに仕上げました。

 

この作品を活けるポイントは、

カスミソウやカーネーションをかたまりとして扱う事。

 

そうすることで、アリウム ギガンジュームの形の面白さが引き立ちます。

 

そして、左右対称に仕上げない事、の2点です。

 

もちろん今回も、お花を後方が高く前が低い階段状に並べない事も重要です。

 

後方にも低いお花を入れることで、立体感のある作品に仕上げることが出来ます。

 

 

 

6月第3日曜日は父の日。おすすめのお花を紹介しています⇩⇩⇩⇩⇩

 

 

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