秋の生け花の楽しみの1つは、実ものを活ける事です。
今回の実ものは。。。?
早速活けていきましょう。
お花の紹介
ササ栗です。
ピンポン玉サイズのイガが並んでいる、見た目にもリズミカルで楽しい栗の枝です。
ピンクッションです。
その名の通り、針山に縫い針が刺さっているような見た目のお花です。
ネイティブフラワーとばれる、南半球が原産のお花です。
ネイティブフラワーの特徴は、その野性味ある姿です。
ネイティブフラワーは、いわゆるお花の可憐さや豪華さではなく、どちらかといえばドライな質感で力強さを感じるお花が多いです。
比較的長持ちするのもネイティブフラワーの特徴です。
小菊です。
今回は、インパクトの強い花材がメインで、花数は少ないですが、力強い作品が出来上がりそうです。
花器を選ぶ
今回は、花材にインパクトがあるので、花器はベーシックなものを選びました。
和の印象のある投げ入れ花器です。
今回はこの花器に横長の作品を活けたいと思います。
お花を活ける
まず、栗の枝を入れます。
栗の枝は2本なので、左右に振り分けて入れます。
この時、2本の長さや角度が同じにならないように注意します。
次にピンクッションを入れます。
ピンクッションは、花部分が丸くて大きいので、存在感があります。
短めにカットして、花器の上あたりに配置します。
ピンクッションも2本です。
先程と同じく、長さや角度が同じにならないように注意します。
最後に小菊を入れて完成です。
小菊は枝分かれしているところで切り分けて、中央部分の栗の葉っぱのない場所に入れます。
まだ小菊が開花していないので少しもの足りなさもありますが、
お花が咲くともう少し中央部分にふくらみが出てきます。
まとめ
今回は、秋の生け花の楽しみでもある実ものを使った生け花です。
この作品を活けるポイントは、
ササ栗もピンクッションも2本ずつなので、それぞれ長さや角度に変化を付けて入れる事です。
同一の花材が2本ずつの時は、3本ずつの時に比べると単調になりやすいです。
長さや角度で違いを強調し、メリハリを付けます。
そしてピンクッションはインパクトとボリューム感があるので、やや短めにカットし中央部分に配置するとバランスよく仕上がります。
もちろん今回も、後方にも短いお花を入れて、
『前が低い階段状』にお花を並べない様にする事も大切です。
お花の数が少ない時ほど、単調にならないように気を付けて活けましょう。