最近、生け花用の花材を定期配達してもらっています。
今回配達されたお花は、
黄色の糸菊。
バラの実。
スターチス。
ドラセナ・ゴッドセフィアナ。
そして、寒桜です。
定期便のお花は月に3回配達されるので、先週はお休みでした。
ですから、先週はお花がなくて玄関がさみしかったので、近所のお花屋さんでお花を買って玄関に活けました。
お花屋さんの店長さんのおすすめもあって一目で気に入った寒桜を買って活けたのですが、(その時活けたお花はこちら)
なんと今回の定期便の枝物も寒桜でした!
お花に限ったことではなく、季節の物って重なりますね。
この夏、お店でキュウリを買ったら、偶然同じ日の午後にご近所の方から
「お庭でたくさん採れたからもらって~。」と、家庭菜園で収穫されたキュウリを頂く、という事が2回もありました。
でもこういうハプニングって、季節を大事にしているから起こる事で、私は大好きです。
花器選び
さて、本題に戻って花器選びです。
寒桜に黄色の糸菊というとても和風な組み合わせですので、今回は生け花らしくシンプルに盛花(水盤活け)にしようと思います。
しかし、花器を探してみると忘れかけていた面白い花器を発見し、またしても投げ入れで活ける事になりました。
オレンジと黄色の色違いの花器2つを使って活けていようと思います。
折り紙の1つの角を折ったような形をしていて、その対角線上の角がめくれたように広がって花器の口になっています。
2つの花器の口のところを中央に寄せて置いて、セッティング完了です。
お花を活ける
まず、枝物から活けていきます。
それぞれの花器に1本ずつ寒桜を入れます。
2本をクロスさせることで、互いに支えあい寒桜がしっかりと留まります。
次に糸菊を3本活けます。
この花器は厚みがあまりなく、花器の口元の奥行きも5cmほどしか開いていません。
ですから、お花が平面的にならない様に気をつけながら、糸菊を配置します。
今回はこの次にゴッドセフィアナを入れました。
お花を活ける時にどのお花から活けるかには、ある程度の順序はあります。
枝物→メインのお花→サブのお花や葉物という順序が一般的です。
今回の場合ですと、この次にはバラの実を先に活ける方が一般的かもしれませんが、花器の口が小さいので横向きに入れるお花を先に縦向きに入れるお花を後に入れる方が入りやすいという理由と、仕上がった時にバラの実が手前に来て欲しいお花であるという理由から、活ける順番を入れ替えました。
ゴッドセフィアナは、オレンジ・黄色それぞれの花器に1本ずつ、角度を変えて入れています。
その後、スターチスを両方の花器にふわっと入れます。
そして最後にバラの実を両方の花器から同じような位置に実が集まるように活けます。
完成です。
寒桜はところどころ咲いてはいますがまだほとんどがつぼみですし、糸菊もまだ固い状態ですので、今の時期の涼しさですととても長く持ちそうです。
花器に色がありすぎると、活けるお花を選んでしまうのでは?と思いがちですが、枝物や葉物を多く使う生け花では、このようなカラフルな花器も、お花の色を選ばず案外抵抗なく使うことが出来ます。
寒桜に菊、というとてもベーシックで和風な組み合わせのお花が、少し新鮮に見えます。
白・黒・ブラウン・青系など、定番の色の花器をお持ちでしたら、こういうカラフルな花器も1つあるとまた違った印象のお花を活けることが出来ます。