生け花用のお花を定期配達してもらっているのですが、配達は月に3回なので、今週の配達はありませんでした。
かなり涼しくなってお花も長持ちするようになってきましたが、先週活けたお花は来週に次の
お花が配達されるまでは持ちそうにないので、活け替える事にしました。
昭和生まれにとっては、子供の頃にはハロウィンという風習がなかったので、毎年特に何かをする事もないのですが、「ハロウィンっぽい雰囲気の生け花も秋らしくていいかなぁ。」と思いながら、朝からお花屋さんに行ってきました。
お花選び
お花屋さんに着くと、店員さんが接客してくださいました。
そこで、自宅用の生け花のお花を探していることを伝えると、お店の奥から枝物をいくつか持ってきてくれました。
そこで真っ先に目に留まったのは、寒桜です。
2、3輪白いお花が咲いていて残りはつぼみです。
私はもう少し肌寒くなってからのお花というイメージがあったのですが、10月下旬から11月に多く流通するとのことでした。
4月にお花見に行くイメージの強い桜ですが、品種によっては切り花では10月から楽しめます。
お花の咲く枝物は大好きなので、「ハロウィンっぽく活けてみようか」と思っていたことなどすっかり忘れて、枝物は寒桜と、すぐに決まりました。
お花は白ですがまだつぼみの状態の物が多いので、今日の状態はお花の咲いている木というより、枝のイメージが強いです。
ですから少し、縦にお花が並んで咲くような色のイメージのあるお花が欲しいです。
青のリンドウがありました。
リンドウに限ったことではありませんが、同じお花でも安価なものから高めのものまで色々あります。
今日お花屋さんに置いてあったリンドウは少し高価でしたが、茎もとても太く長さもしっかりあり、何よりもお花の色がとても深く澄んだ色をして綺麗に咲いていました。
(安価なものは、咲かずにつぼみのまま終わってしまう事もあります。)
次に選ぶお花は、寒桜もリンドウも線のイメージですから、丸く咲くお花が欲しいです。
そこで、濃いめのピンクの八重咲のトルコキキョウを合わせる事にしました。
最初に思っていたお花とは全く違うお買い物になりましたが、これはこれで、秋の雰囲気です。
今回のお花は、
寒桜 1本 640円、
リンドウ 1本 230円 × 2本
トルコキキョウ 600円
合計 1700円でした。
定期配達のお花は1回分が約1300円で花材もたっぷりですが、お花屋さんで購入するとこのくらいが相場です。
花器選び
家に帰って活け始める前に、まず決めるのは、盛花か投げ入れか、という事です。
盛花とは、剣山を使って水盤に活ける事です。
投げ入れとは、花瓶や壺に活ける事です。
今回は投げ入れで活けることにしました。
盛花を活ける時にに気をつけなくてはいけないことは、仕上がった時に剣山が見えない様にすることです。
美しく活けてあるお花も、剣山という裏方の道具が見えてしまっては興ざめです。
今回の花材は、葉っぱなどがなく、どちらかといえば細めの枝ばかりですので、盛花にすると足元がスカスカしそうです。
つまり、剣山を見えないように活けると、少し不自然な足元になりそうです。
寒桜は、黒い花器に活けるのが好きです。
寒桜のみを黒い花瓶にざっくりと入れても素敵です。
今回の花器はすぐに決定しました。
漢字の『回』の字の様な花器です。
まずは、寒桜から活け始めます。
枝分かれしているところでカットすると、大きな枝が4本取れました。
次にリンドウを活けます。
長さが十分にあるリンドウですので、1本はそのまま、もう1本は2つに分けて活けました。
トルコキキョウも同じく、枝分かれしていいところでカットして、3本に分けました。
仕上がりました。
植物によっては、切り花にするとつぼみは咲かずに終わってしまう事もありますが、寒桜はつぼみが綺麗に咲くことが多いです。
玄関に活けているので、適度に涼しく長持ちもしそうです。
寒桜が咲いてくるとまた違った表情を見せてくれそうですね。
お花を活けると、カットした枝や使いきれずに残ってしまうお花が出てきます。
そうしたお花は、娘が生け花ごっこの様に遊んで活けてくれます。
ところが今回は、そんなにボリュームのある花材ではなかったので、ほとんど残りませんでした。
寒桜のとても細い枝が5本と、リンドウの短いお花が2本だけ残っただけです。
けれども、食卓の中央に飾るにはちょうどいいサイズのお花が出来上がりました。。