前回の定期配達のお花で使用しなかった花材があります。
はんの木です。
先月の定期配達のお花に、木瓜(ボケ)を使用する機会がありました。
一緒に活けていたお花(アイリスやオンシジウム)はもう傷んでしまったのですが、
木瓜のお花は、ただいま満開です。
そこで、今回はこの枝物2種だけで活けてみようと思います。
お花の紹介
まず、はんの木。
上の写真の通り、茶色の印象の強い枝物です。
次に、木瓜(ボケ)。
配達時はこんな感じ。
まだほとんどのお花がつぼみの状態です。
そして、今日。
3週間後です。
お花を飾っている場所が、エアコンの入らない玄関だという事もあり、開花するのにとても時間がかかりました。
お花の色もほっこりするような色合いで、とても上品で可愛らしいお花です。
今回はこの枝物が2種類のみです。
花器選び
木瓜(ボケ)のお花の色合いを重視したいので、花器は白に決めました。
枝ぶりも、適度に曲線で面白いので、今回はこの花器を使い投げ入れで活けます。
お花を活ける
まず、木瓜を活けます。
木瓜の枝ぶりが良いので、しっかりと形を見せるように向かって左側にまとめます。
次に、はんの木を活けていきます。
木瓜とは対照に、出来るだけ水平方向に伸ばすように活けていき完成です。
まとめ
今回は、枝物2種だけで活けてみました。
お花の咲いている枝物と、曲線を作ったりしにくい堅い枝の枝物の2種活けです。
お花が咲いている枝物なので、余り枝をカットすることはできません。
堅い枝物も曲げたり矯めたりは難しいので、今回の2種活けはとてもシンプルになりました。
縦方向と横方向というように、広がる方向を変えて2種類の植物を対比してみました。
柳の様に矯めの効く素材や、
サンゴミズキの様に水なしで使用できる花材の場合は、もっと自由がきき、楽しいお花が生けられます。
生け花をしていると、一緒に活けたお花の方は傷んでしまっても、枝物だけがまだまだきれいな状態で残ってしまう事が多々あります。
そのような場合には、枝物だけで活けてみるのも新鮮で面白いお花が仕上がります。
ところで、今回のお花を活けた後、ちょっと横方向から見たらまた違った表情が見えました。
この方向からの表情、なかなか好きです。