今週のお花の定期便も、春らしいお花が入っていました。
このところ毎週のように『春らしいお花』と言ってます。
一年を通して手に入るお花も多くありますが、やはり季節感というのはとても大事ですね。
お花を見る事によって、
「もうすぐ冬が終わるんだな。」とか、
「春がもうすぐそこまで来てるんだな。」という変化に気づかせてくれます。
今週のお花は、ピンクと紫という色合わせで、少し大人っぽい『春らしいお花』です。
先週のピンクと黄色という色合わせのお花と比較すると、
少し大人っぽい仕上がりになっています。(先週のお花の定期便はこちら。)
お花の紹介
メインのお花は、ラナンキュラスです。
チューリップやスイトピーと比べると、知名度は低いかもしれませんが、
春には必ずお花屋さんに置いてあるお花です。
色も豊富で、今回のようなピンク系をはじめとして、
黄色、オレンジ、白、赤、紫、グリーンと変化に富んでいます。
お花部分のみを見るとバラの様にも見えます。
茎はバラの様に硬くありません。
どちらかと言えばガーベラのような柔らかい茎です。
写真はまだつぼみの状態ですが、咲くと大きく丸く広がっていき、
華やかな雰囲気と可愛らしい雰囲気を併せ持つ、とても魅力的なお花です。
サブのお花は、アルストロメリアです。
こちらもラナンキュラスと同様に色の展開の多いお花です。
ピンク、赤、黄色、オレンジ、白。
そして今回の様なシックな紫と、バリエーションに富んでいます。
こちらも春に見かけるお花、コワニーです。
オフホワイトではなく、本当の真っ白。
とても透明感のあるお花です。
細い茎の上に、半球状に小さなお花が広がる、形もとてもユニークなお花です。
少し地味なお花ではありますが、大好きなお花、アゲラタムです。
もこもこ、フサフサとした質感の面白いお花です。
生け花やアレンジメントでも、メインのお花として活ける事はあまりありませんが、
いい味を出す名脇役なお花です。
今回は枝物はありません。
枝物の代わりになるのが、青麦です。
こちらも春にお花屋さんでよく見かけます。
チューリップと合わせう事も多く、春らしさを出せるお花です。
お花を引き立てる明るいグリーンが春らしい爽やかな雰囲気づくりにぴったりです。
葉物は、タマシダ。
こちらもお花に明るさを与える明るいグリーンの葉物です。
花器を選ぶ
今回は、生け花らしく活けることも出来ますし、
花束のように丸くコンパクトに仕上げても可愛らしいです。
お花を飾るスペースがあったので、生け花らしく活ける方を選びました。
そこで選んだのがこちらの花器。
三日月のような白い花器です。
中に剣山を入れて使用する、深さのある水盤です。
お花を活ける
花から活け始めるか、青麦から活け始めるか、迷うところですが、
長さがある方の青麦から活け始めました。
下記の性質上、あまり傾斜は付けられませんが、
5本の青麦が同じ角度にならない様に長さと角度に変化をつけながら活けます。
次にラナンキュラスを活けます。
先程も述べましたように、咲くと大きく広がりますので、
お花同士をくっつけすぎないように、適度に空間を持たせて配置します。
続いて、アルストロメリアとアゲラタムを活けます。
アルストロメリアは、お花が放射状に咲きますので、
一番美しい角度を探して、中央付近に入れます。
アゲラタムは、やや重量感があるお花ですので、
下記の口元付近に入れると安定良く見えます。
やや水の下がりやすいお花ですので、
必要のないは葉っぱは問いのぞいておく方が安心です。
その後コワニーを活けます。
コワニーの持つ面白い形がしっかりと見えるように、
他のお花との距離感を保って活けると、
個性をつぶさずお花の存在感が出せます。
最後にタマシダを入れて完成です。
1つ上の写真と比較すると、
葉物が入る事により、お花全体がとても引き締まっています。
更に、葉物が入る事によりお花の色も際立ちます。
まとめ
『春らしいピンクのお花』というと、
可愛らしい雰囲気を想像しがちです。
しかし、ちょっと落ち着いた紫系のお花を合わせることにより大人っぽいお花に仕上がりました。
同じピンク系がメインのお花でも、合わせる色により、
可愛らしくなったり、大人っぽくなったり。
毎週『春らしいお花』ですが、お花の組み合わせは無限にあるので、毎回違う表情が楽しめますね。
おまけ
先々週に活けたマーガレットがまだ綺麗です。(先々週のお花の定期便はこちら)
私がお花を活けていると、必ず娘が手伝いたがるので、
今週のアゲラタムやラナンキュラスの残った部分と一緒に活けてもらいました。
長さは私が決めてカットしていますが、いい感じに仕上がりました(笑)
ちなみにこの2つの花器は100均で買ったものですが、ちょこっとお花を活けるのにはとても手ごろなサイズで重宝しています。
さて、来週のお花の定期便は、ひな祭りが近いので桃のお花が配達されます。
我が家でもお雛様を飾り、今年はどのようなお花が配達されるのかを楽しみに待っているところです。
桃のお花の飾り方。基本編はこちら⇩⇩⇩⇩⇩
お花の定期便。2019年の桃のお花を使った生け花はこちら⇩⇩⇩⇩⇩