端午の節句も近いので、今週は花菖蒲の生け花です。
(花菖蒲のアレンジメントはこちら)
5月に見頃を迎える花菖蒲は、
『尚武(武事・軍事を尊ぶこと)』と音が同じことから端午の節句に飾られるようになったそうです。
ちなみに、お風呂に入れる『菖蒲湯』の菖蒲と、こちらの花菖蒲は違う植物です。
お花の紹介
まずは今回のメインのお花、花菖蒲です。
まだつぼみの状態なので、イメージしづらいですが、青紫系のお花です。
花菖蒲に合わせるのは、シャクヤクです。
こちらもまだつぼみです。
つぼみの時は、ピンポン玉サイズですが、咲くと軽く手のひらを広げたくらいの大きさになる豪華なお花です。
あしらいには小菊です。
花器を選ぶ
花菖蒲は、垂直にまっすぐと立っている姿がうつくしいです。
そこで選んだのがこちら。
黒の半球形の水盤です。
この花器の幅から大きく出過ぎない程度の細長い作品に仕上げたいと思います。
お花を活ける
まず、花菖蒲を入れます。
メインの1本は、垂直に近い角度で。
残りの2本は角度と長さに変化を付けて、1本目の前後に入れます。
次にシャクヤクを入れます。
最初に入れた花菖蒲のスッキリとした線を消さないように、シャクヤクは葉っぱを適度に整理してから入れます。
最後に足元に小菊を入れ、花菖蒲の葉を少し足せば出来上がりです。
花菖蒲もシャクヤクもつぼみの今の状態なら、花菖蒲の葉は垂直に立てるだけでも美しいです。
花菖蒲とシャクヤクが開花した時のことを思うと、
重心が少し上に移動するので、お花よりも下の方に少し広がりを持たせておく方がバランスよく仕上がると思います
また、シャクヤクが2輪とも完全に開花した際は、少し長さをカットし、花器の口元付近にシャクヤクのお花の1輪ががくるように入れ直した方がキレイかもしれません。
まとめ
現段階でのこの作品を活けるポイントは、お花を前が低い階段状に並べない事、です。
花数が少なく、縦に長く奥行の少ない作品ですが、後方にも必ず短いお花を入れて、
立体的で表情豊かな作品に仕上がります。
このところ気温も高いので花菖蒲もシャクヤクも数日で綺麗に開花するのではないかと思われます。
ところで、花菖蒲は、お花が咲いてからの花持ちの日数は少ないのですが、2度楽しめる事はご存知ですか?
特に難しくもなく2度目のお花を咲かせることが出来ましたので、
こちらも併せてご覧ください⇩⇩⇩⇩⇩
5月の第2日曜日は母の日です。
お勧めのお花や、予約のする時のポイントはこちら⇩⇩⇩⇩⇩