ストレリチアの生け花 主張の強さの異なるお花の活け方

今年、秋を感じましたか?

 

最近。急激に寒くなりました。

 

私の住んでいる所でも、ここ数日は床暖房を入れないと落ち着かない様な寒さです。

 

秋を感じる前に、もう冬が来たかのようなここ数日の気温です。

 

今週の生け花は、創作意欲の湧く好きなお花ですので、
寒さに負けずに生け花を楽しみたいと思います。

 

 

 

お花の紹介

ストレリチア
まず、メインのお花はストレリチアです。

 

一度見たら忘れない、インパクトのある姿。

 

鳥の頭の様なお花です。

 

その見た目から、『極楽鳥花』、ともいわれます。

 

納得ですね。

 

 

 

 

デンファレ

サブのお花はデンファレです。

 

蘭の中では比較的手に入りやすい価格帯のお花です。

 

デンファレとストレリチアがはとても組み合わせやすい花材だと思います。

 

 

 

 

ドラセナ

葉物はドラセナ

 

葉の淵が少し赤くなっているタイプです。

 

この赤が少し入っていることで、こちらもデンファレとの流れや一体感を出しやすく、活けやすい花材のチョイスです。

 

 

 

 

ソリダスター

あしらいにはソリダスターです。

 

 

 

花器を選ぶ

『長い茎の上にインパクトの大きなしかもカラフルなお花が咲いている』、

というストレリチアの全体の姿がとても好きです。

 

だからストレリチアを活ける時は、できるだけ長いまま使いたい、というのが大前提としてあります。

 

今回もストレリチアの美しく引き締まった全体像が見えるように活けたいと思います。

 

という事で選んだのがこちらの花器。

黒の半球形の花器

半球形の黒の水盤です。

 

中に剣山を入れて使用します。

 

花器本体はあまり大きくはないのですが、

縦長、横に幅広く、など大きな作品を活けても似合う、万能な花器です。

 

今回はこの花器にとても縦に長く活けていきたいと思います。

 

 

 

 

お花を活ける

ストレリチアを入れる

まず最初にストレリチアを入れます。

 

先程も述べましたように、ストレリチアは長く使うのが好きなので、

長さは余りカットせずに使用します。

 

1本は垂直に近い角度で、もう1本はやや傾斜させて入れます。

 

この時、2本目に入れるストレリチアは、

前後の傾斜も入れるように(この場合だと少し前傾する様に入れる)と、

仕上がった時に平坦に見えないです。

 

 

 

ドラセナを入れる

次にドラセナを入れます。

 

ドラセナは、葉っぱの根元で茎から外し1枚1枚バラバラの状態にしておきます。

 

そしてそれらをくるっと丸くしホッチキスで留めておきます。

 

丸める事で、立体的になりボリューム感も出ます。

 

ドラセナは上方向には余り伸ばさず、足元にボリュームを出すように入れます。

 

 

 

デンファレ

それからデンファレを入れます。

 

デンファレは、お花の向きがあるので、左右どちらに傾けるとお花が綺麗に見えるかを確かめてから入れます。

 

デンファレも、ドラセナを入れた時と同様に、余り上方向には伸ばしません。

 

 

 

ソリダスターを入れる

最後にソリダスターを入れて、完成です。

 

ソリダスターは、枝分かれしているところで切り離し、

それらをまとめて、ストレリチアの足元のデンファレやドラセナの逆側に入れます。

 

ソリダスター単体を見ると、お花も小さくどちらかというと可愛らしく可憐に野に咲くお花というイメージです。

 

ストレリチアやデンファレといったような、少しインパクトや主張の強いお花と合わせる時は、今回のように小花系も集合体にして入れるとバランスよくまとまります。

 

 

 

まとめ

今回は、お花の中でもインパクトの強いグループの代表ともいえるストレリチアの生け花です。

 

この作品を活ける時のポイントは、

ストレリチアの姿を印象付けるために、他のお花に埋もれないように入れる事

 

全体が縦長のシルエットなので、全部が垂直に立ってしまわないように前後の傾斜はしっかり付ける、の2点です。

 

ポイントの2点目とも重複しますが、お花を前が低い階段状に並べないことも、今回は特に大切です。

 

縦長の長方形のシルエットですので、前後の幅は取りにくいですが、

後方にも短いお花を入れ、奥行き感を出すことで3次元の立体感のある作品に仕上げることが出来ます。

 

気温も低くなってきましたし、日持ちのする花材でもあるので、

今週の生け花は長く楽しめそうです!

 

 

 

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