今回は初生け、2024年 第1回目の生け花です。
今週は、定期配達された新春のお花を使ってお正月花を活け替えたいと思います。
上部には動画もございます。
立体感や細かなところは、動画で見て頂く分かりやすいかと思います。
上部のリンクより動画も併せてご覧ください。
お花の紹介
先ず、今週配達された新春のお花です。
淡いピンクのチューリップです。
お庭で咲くのはまだまだ先ですが、切り花のチューリップは11月ごろから出回り始め、
お正月や新春のお花でよく生けられます。
卒業式シーズンくらいまでが、切り花のチューリップの旬です。
真っ白のラナンキュラスです。
切り花のラナンキュラスも、チューリップとほぼ同時期に出回ります。
薄く繊細な花びらで可憐なお花です。
花びらの数が多いので、咲くと大きく広がるので華やかさもあります。
スイトピー。
こちらもチューリップとほぼ同時期に出回ります。
チューリップと組み合わせて飾られることも多いです。
どちらのお花も色が豊富なので、いろいろな色の組み合わせで楽しむことが出来ます。
アルストロメリアです。
アルストロメリアも色の展開が豊富です。
今回は少し大人っぽいパープル系のアルストロメリアです。
合わせる葉物はドラセナ サンデリーです。
これらが今週のお花です。
これらだけでお花を活けても春らしいのですが、お正月花の枝物や松がまだまだキレイなので、
見合わせて活けなおそうと思います。
合わせるお正月花を紹介します。
白梅です。
年末に配達してもらったときは、まだまだ硬いつぼみだったのですが、ちらほらと咲いてきました。
お正月花を飾っていたのが玄関で、エアコンの効かない場所なので、約2週間たってようやく咲いてきました。
大王松。
テーブルに飾るサイズのお正月花として活けたので、長さは短いです。
千両。
赤い実は少し落下してしまったのもありますが、まだまだキレイです。
枝若松。
苔黒松です。
お水に浸かっていない状態で配達されましたので、使い方も自由です。
花材の一部として使ってもいいですし、花留めのように使うことも出来ます。
今回はこれらのお花を使って、お正月花を活け替えたいと思います。
新春の花材。
活け替えるお正月の花材。
下の2つのお正月花の一部のお花を使って活け替えをしています。
花器を選ぶ
今回は枝若松や大王松、千両を使っていますが、お正月っぽさは少し抑え、春らしさを出したいと思います。
選んだのはこちらの花器。
紫のガラス花器です
紫ガラス花器は、今回のピンクからホワイト系のお花との相性もいいです。
ガラスの透明感で軽やかで春らしい印象も作りやすいです。
お花を入れる
先ず苔黒松を配置します。
お水には浸けていません。
デザイン兼花留めとして使います。
次にワイヤーで花留めを作ります。
適度な長さでカットしたワイヤーをくると丸めてボール状にします。
入れるお花の分量や茎の太さに合わせて、ワイヤーで作ったボールの目の粗さは調整します。
花留めのボールを下記の口もとに差し込みます。
今作った花留めを使って、白梅を留めます。
枝自体の曲線を利用して、斜め下に向けます。
先に入れた下向きに流れる白梅と繋がるように、上向きや横向きにも白梅を足します。
ほぼ水平に大王松を入れます。
適度に葉っぱを整理して、高さを変えてチューリップを挿します。
花器の口元でパッと広がるように、ドラセナ サンデリーの長さを決めます。
向かって左側に、ラナンキュラスを入れます。
ラナンキュラスは咲くと大きく広がります。
そのことを見越して、やや短めにカットし低い位置に入れると、時間が経ってもバランスが良いです。
チューリップとラナンキュラスの間を埋めるように、アルストロメリアを後方に入れます。
今回のアルストロメリアは、枝分かれしているところからお花までの茎の長さが適度にありましたので、
お花1輪ずつに分けて挿しています。
白梅の足元に千両を入れます。
花器の口元が引き締まり、徐々に全体がまとまってきました。
花びらが薄く軽やかなスイトピーは、長いまま使います。
短いお花、長いお花を作る事で、メリハリが出ます。
最後に、中央部分に枝若松を入れます。
中央に、少し長さのある枝若松が入る事で、奥行き感や立体感が出ます。
完成です。
まとめ
今回は、新春のお花を使ってお正月花を活け替えました
冬場はお花の日持ちがいいです。
併せるお花は傷んでも、特に枝物や葉物はまだまだきれいで日持ちすることが頻繁にあります。
お正月花の松や梅に限らず、春先に活ける機会の多い花木なども、併せるお花を換える事で、また違った表情を楽しむことが出来ます。
お花の生け方は動画でも解説しています。
上部のリンクより、動画も併せてご覧ください。
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