前々回に引き続き、今回もアリアム ギガンチウムを使います。
インパクトのある花材なので、初夏の生け花によく使われます。
上部には動画もございます。
細かいところの確認や奥行き感や立体感は動画が分かりやすいので、併せてご覧ください。
お花の紹介
先ずこちら、アリアム ギガンチウムです。
アリアムとは、ラテン語で『ニンニク』、
ギガンチウムは『巨大な』の意味だそうです。
ネギのお花を見たことはありますか?
アリアム ギガンチウムはネギの仲間なので、
お花の大きさはアリアム ギガンチウムの方がかなり大きいですが、姿はネギのお花ととても似ています。
バラ。
夏らしい花材、紅花。
お花屋さんでも常に人気のヒペリカム。
そして定番のスターチスです。
今回は、これら5種類のお花を使って活けます。
花器を選ぶ
前々回はアリアム ギガンチウムを垂直方向に立てて使用しました。
今回は、横長の形にしようかと思います。
選んだのはこちらの花器。
漢字の『回』の字のような黒の花器です。
黒い部分全てにお水が入ります。
お花を入れる
今回はこちらの花器に横長の作品を作っていきます。
お花は傾斜させて入れるので、お花がひっくり返ってしまわないように、安定して留めるために、先ずすることがあります。
花留めを作る事です。
花器の形やお花の入れ方にもよりますが、今回はこのように横に並べて2本。
枝物の使わない部分などを使って花器の口元より少し下に突っ張り棒のように枝を渡します。
花留めが出来れば、お花を入れていきます。
1本目のギガンチウムは、傾斜させて入れます。
頭部位分が重いので、バランスに気を付けて。
2本目はグッと短く。
1本目とは逆方向に向けて挿します。
次にバラを入れます。
バラ2本は角度や長さが同じにならないように変化させて入れます。
バラと花器との空間をヒペリカムで埋めます。
スターチスは枝分かれしているところでカットして使います。
スターチスを入れる前の状態は、長い方のギガンチウムだけが、ポツンと離れています。
バラやヒペリカムの入っている中央付近から、ギガンチウムまでの空間をつなぐようにスターチスを入れます。
同じく紅花も、枝分かれしているところでカットして使います。
紅花のコロンとした丸い形を使って、中央部分からギガンチウムまでの空間をリズミカルにつないでいきます。
完成です。
まとめ
正面から見たところです。
今回のポイントは横長の作品なので、高さは出さずにお花を入れる事です。
ギガンチウムは活けているうちに少しずつ大きくなります。
大きくなった時にお花同士がくっつき過ぎて息苦しい感じにならないように、ギガンチウムの周辺には少し空間を残しておくと、お花を活けてから時間が経過してもキレイな形を維持できます。
奥行き感や立体感は、動画で見ていただくと分かりやすいかと思いますので、上部より動画もご確認ください。
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