先日の定期配達のお花は、つぼみの状態のお花が多く入っていました。
お花は玄関に活けてあり、玄関はとても寒いのですが、飾ってから6日経ち、2本入っていたユリのお花もそれぞれ1輪ずつ咲きました。
活け替えるにはちょうどいいタイミングです。
お花の紹介
このお花を活け替えます。
それぞれのお花の紹介は、前回のお花(こちら)から。
花器も同じものを使用します。
お花を活ける
まず、2本のユリがそれぞれ1輪ずつ咲いていて、シンビジウムもあります。
という事で、非常にお花部分のボリュームがあります。
ですから、お花のボリュームを2つに分けるために、剣山は2つ使用します。
2つの剣山は左右に離して置きます。
まず、木五倍子(キブシ)を活けます。
お花のボリュームに対し、枝物は非常に細いです。
ですから今回は、枝物に傾斜を付けて、あまり高さが出ない様に仕上げます。
枝物の高さを出さずに活けることにより、ボリュームがあり重心が下に来るお花部分と枝物とが一体になります。
写真では立体感が分かりづらいのですが、一番左の枝がメインの枝で、斜め前方に向かって活けられています。
左の剣山に2本、右の剣山に1本の木五倍子が入っている状態です。
次に左右の剣山に1本ずつユリを入れます。
更に左にはシンビジウムが入ります。
菜の花は、立体感を出すために、やや後方に入れます。
配達時は、色の印象が全くなかった菜の花ですが、
6日後にはきれいな色が見られるようになりました。
お花の色を際立たせたり、立体感を出すように、ドラセナ・ゴッドセフィアナを左右それぞれの剣山に入れていきます。
最後に、レースフラワーを短めにカットし、ドラセナやシンビジウムの間を漂う様に入れれば完成です。
まとめ
ユリの様に1輪のお花が大きく、更にそれが複数本入っているようなボリュームのあるお花を活ける時には、剣山を2つ(水盤により時には3つ)使用するのもおすすめです。
剣山を複数使用する際は、それぞれの剣山に活けてあるお花同士がくっつかず離れすぎずという距離感になるように仕上げるのがポイントです。
お花同士がくっついてしまうと、2つの剣山に活けているという面白みが消えてしまいます。
しかしながら離れすぎていると、1つの作品という感じがしません。
また、メインの枝物に強めの傾斜を付けると、とてものびのびとした仕上がりになります。
ボリュームのあるお花がたくさんある時でも、お花同士が押し合いをせずに生き生きとした表情を見せてくれます。
さて、この木五倍子(キブシ)は咲いてくるのでしょうか?
また変化を見ていきたいと思います。