いつも生け花で使用しているお花は、お花屋さんが組み合わせて配達してくれています。
ですから様々なお花が届けられます。
自分では選ばないような組み合わせを発見出来ることもあります。
自分では買わないお花がチョイスされていて使ってみると案外いい表情が発見出来ることもあります。
人に選んでもらうことで、新たな魅力に気づくという事が多々あります。
今回は、自宅ではないところにお花を活ける機会があったので、
久しぶりに自分でお花を選んで活けました。
つまり、自分でお花を選ぶので、大好きなお花中心です!
お花の紹介
外出先で活けたため、いつもの様に花材だけの写真が撮れませんでしたので、
過去に使った花材の写真から探してきたものなので、品種は異なりますが、参考までに。
ます、フトイ。
そしてトルコキキョウ。
写真のトルコキキョウはピンク系ですが、
今回チョイスしたのは、単なるパープルではなく少し色あせたようなグレーがかったパープル。
一目で気に入りました!
クレマチス。
過去の写真がなかったので、完成形からのアップなのですが。
これにも一目惚れです。
スプレーカーネーション。
写真は、うすピンクのスプレーカーネーションですが、
今回は、トルコキキョウとクレマチスの色味に合わせたチョイスです。
葉物には使いやすいドラセナをチョイスしました。
花器を選ぶ
フトイで遊んでお花も目立たせたいので、花器はシンプルなものがイイです。
そこで選んだのがこちら。
上から見ると少し変形した形の投げ入れ花器。
今回はこちらの左側、グレーの花器のみを使用しました。
お花を活ける
細かな写真は取れませんでしたので、完成形の写真から。
まず、フトイで大小さまざまな三角形を作ってから入れていきます。
つなぎ目決めはホッチキスで固定しています。
次にトルコキキョウを入れます。
今回はフトイの線を邪魔しない様に、トルコキキョウ短めにカットし茎が見えない様に花器の口元にお花がくるように配置します。
全く同じ長さで入れてしまうと平面的になり面白くありませんので、若干の長短を作り平面的に並ばない様に入れます。
そのあとドラセナを入れます。
ドラセナも葉っぱをくるりと丸めて、ホッチキスで留めます。
花器の口元とトルコキキョウの隙間を埋めるように入れていきます。
それからクレマチスを入れます。
お花の正面がこちらを向かない様に、少しサイドに振るように入れると、
クレマチスの表情がより美しく見えます。
最後にスプレーカーネーションをトルコキキョウの右下のボリュームの少ないところに入れて、完成です。
まとめ
今回は大好きなお花、フトイ、トルコキキョウ、クレマチスを使った生け花です。
この作品を活けるポイントは、
フトイで作った三角形で出来るアウトラインを左右対称にしない事。
左右対称にすると、きちんと並ばされている感じがして、自然に見えないからです。
2つ目は、フトイの線で遊んでいるので、トルコキキョウやスプレーカーネーションの茎は極力見えない様に配置する事、の2点です。
これらのお花の茎が見えていると、フトイで出来た面白い線の表情が消えてしまうからです。
そしてもちろん今回も、お花が後方が高く前に行くほど低い階段状にならない様にすることも大切です。
後方にも短いお花を入れることで、奥行きが感じられる立体的な作品に仕上げることが出来ます。
6月の大3日曜日は父の日。おすすめのお花を紹介しています⇩⇩⇩⇩⇩