今週は生け花ではなく、フラワーアレンジメントを作っていきたいと思います。
お花の紹介
八重咲のひまわりです。
お庭やひまわり畑でよく見かける品種よりやや小ぶりの、アレンジメントに使いやすいサイズ感のひまわりです。
涼しげな青いお花という事で、夏によく活けられるこちらのお花はリンドウです。
夜空をイメージしたような深い青のお花です。
アルストロメリアです。
アルストロメリアは、花色がとても豊富ですが、
今回は爽やかに白メインの品種です。
チクチクとした面白い形と、神秘的なブルーが印象的なこちらのお花は、
ルリ玉アザミです。
質感が面白いので、アレンジメントにアクセントとして使うと、非常に面白いお花です。
ベルの様なお花が並ぶこちらのお花は、サンダーソニアです。
こちらも形が印象的な可愛らしいお花です。
葉物はナルコユリ。
そして、ルスカスです。
アレンジメントを活ける
実際にお花を挿していく前に、先ずすることがあります。
吸水フォームの準備です。
吸水フォームはたっぷりとお水を張ったバケツ等にそっと浮かべます。
そしてゆっくりと沈んでいくのを待ちます。
この時決して吸水フォームを押して水の中に沈めてはいけません。
急激に押して水の中に沈めてしまうと、吸水フォームの外側にお水が付くだけで中央までお水がしみ込まないからです。
直ぐにお水の中に沈むので、しばらくじっと待っていてください。
吸水フォームがしっかりとお水を含んだら、花器にセットします。
今回はカゴに活けますので、防水のセロファンで吸水フォームを包んでからカゴにセットします。
セットした吸水フォームが花器の中でぐらついたりすることのないように、まっすぐにセットします。
吸水フォームの上部の角を写真のように斜めにカットします。
『面取り』という作業です。
こうすることで、アレンジメントの仕上がりアウトラインが滑らかな形になります。
ここまで出来てからお花を入れていきます。
先ず、グリーンから入れていきます。
「こんなに葉っぱを入れてお花が入るの?」と思われるかもしれません。
入ります。
アレンジメントは、仕上がった時に吸水フォームが見えなくなていなければなりません。
吸水フォームは作品を作る土台なので、仕上がった時に見えていると、作品が未完成のように見えます。
お花を入れるより先にグリーンをある程度入れ、表面をカバーします。
この時、サイドや前方に花器の口元よりも下がる角度でもグリーンを入れると、仕上がった時により美しいです。
花器の上にお花が乗っているのではなく、花器との一体感が出るからです。
今回は、壁の前に置くアレンジメントなので、真後ろに向けてのお花は入れません。
ただ、真後ろに向けてのお花は入れませんが、後方もグリーンでしっかりカバーして、後ろがスカスカにならないようにしておくと、仕上がった時に奥行きが感じられます。
お花はリンドウから入れます。
花器の中の中央よりも少し上の方に中心点があると思い、そこから放射状にお花が広がっている姿をイメージして入れていくと綺麗な仕上がりになります。
リンドウは長さや角度を変えて中央から広がるように入れます。
その後ひまわりを入れます。
ひまわりは面が大きなお花ですので、低めの位置に入れた方が作品の重心が下がりバランスがいいです。
これは好みの問題なのですが、
ひまわりはお花の正面をこちら(前)に向けるのではなく、斜め上あたりに向けると、表情が豊かになりますのでおすすめです。
次にアルストロメリアを入れます。
アルストロメリアは、枝分かれしているところでカットし、1輪ずつにしてから入れています。
アルストロメリアも、花器の口元よりも下向きの角度で入れてあるものもあります。
そうする事で花器との一体感が出ます。
それからヒペリカム、ルリ玉アザミ、と入れていきます。
最後にサンダーソニアを入れて、完成です。
まとめ
今回はアレンジメントを作ってみました。
アレンジメントを作る時に気を付ける事は、
仕上がった時に吸水フォームが見えてしまわないように、最初にしっかりグリーンでカバーする事。
花器の口元よりもお花の先端が下に下がる角度にもお花を入れ、花器と作品を一体化させる事。
言い出すときりがありませんが、一度吸水フォームに挿したお花は、挿し直さないようにする事も大事です。
一度穴の開いてしまった吸水フォームは元には戻りませんので、指し直しを繰り返すと吸水フォームがボコボコになり崩れてしまいます。
色々と考え過ぎずに、思い切りよくお花を入れて、楽しみながらアレンジメントを作りましょう。
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