夏の定番。太藺(フトイ)とダリアの生け花

今週は、大好きな花材を組み合わせた生け花です。

さっそく見ていきましょう。

 

 

お花の紹介

太藺

主になるお花は太藺(フトイ)です。

 

ストローのように、中は空洞になった植物です。

 

水辺や湿地に育つ植物で、涼しげな印象もある事から、

夏の生け花の花材として重宝されています。

 

空洞になっているストローの様な形状なので、

折ったり曲げたりしやすく、また中にワイヤーを入れて曲線を作ることも出来る、

とても創作に適した花材です。

 

楽しく作品を作ることが出来る花材なので、とても好きな花材の1つです。

 

 

 

 

ダリア

メインのお花はダリアです。

 

ダリアは、大きな会場にディスプレイをする時やブライダルの装飾としても人気の高い花材の1つで、品種も非常に多いです。

 

今回のダリアは、品種までは分からないのですが、大人の拳より少し大きめの中輪サイズで、使いやすいサイズ感です。

 

 

 

ナデシコ

サブのお花にはナデシコです。

 

和の雰囲気のある可憐なお花です。

 

 

 

クラスペディア

アクセントには、クラスペディアです。

 

ピンポン玉よりも少し小さめの球形のお花です。

 

アレンジメントなどでもリズミカルなアクセントとして使われることが多いです。

 

 

 

ぎぼうしゅ

葉物にはぎぼうしゅです。

 

こちらも夏によく使われる葉物です。

 

 

花器を選ぶ

太藺(フトイ)は中が空洞で、自在に形を変える事が出来ます。

 

私は直線的なラインが好きなので、太藺を2・3箇所で折り三角形や四角形を作ってからお花を入れていこうと思います。

 

線自体は細いので、花器は小さめのものを選びます。

 

今回はこちら。

素朴な投げ入れ花器

やや小ぶりの投げ入れ花器です。

 

花器の口元より下にも折り曲げた太藺が配置できるように、

大きくなり過ぎないように活けようと思います。

 

 

 

お花を活ける

投げ入れ(花瓶に活ける活け方の事)でお花を活ける時に、

先ずする事があります。

 

花留めを作る事です。

 

水盤にお花を活ける時は、剣山を使ってお花を思う位置や角度に入れる事が一般的です。

 

花瓶にお花を活ける時にも、お花を思った位置や角度に固定できる仕掛けが必要です。

 

十字留め

枝物の使わない部分を使い、花器の口元より少し下に、

上の写真のように十文字や縦または横に一文字に枝を渡します。

 

花器の中を仕切る事により、お花を思った位置や角度で留める事が出来ます。

 

今回は花材が細めで花数も少ないので、縦横に枝を渡した十字留めを作ってからお花を入れていきます。

 

太藺を入れる

太藺はぜんぶで5本入っています。

 

空洞なので、簡単に折り曲げることが出来ます。

 

それぞれ別々に折り、三角形や四角形を作り、ホッチキスで留めます。

 

それらを組み合わせるように入れ、アウトラインを作ります。

 

 

ダリアを入れる

次にダリアを入れます。

 

ダリアは中るんでもお花の存在感があるので、余り長さは出さずに入れるとバランスよく仕上がります。

 

1輪は花器の口元に掛かるくらいの短さにして、作品の重心を下げます。

 

 

 

ぎぼうしゅとナデシコ

続いてぎぼうしゅナデシコを入れます。

 

ナデシコは小ぶりですが色は濃いめなので、

余り前面に出さず、ダリアの後方にまとめるように入れます。

 

 

クラスペディアを入れる

最後に、クラスペディアをバランスのいい位置に入れて完成です。

 

 

まとめ

今回は大好きな太藺ダリアを使った生け花です。

 

この作品を活けるポイントは、

太藺で作る三角形や四角形を出来るだけ違う大きさで作る事。

重心は低めに活ける事、の2点です。

 

太藺で作る三角形や四角形ですが、

角度や線の長さが同じだと、安定感があります。

 

ただし、自然な感じは余り受けません。

 

動きのある軽やかな作品を作るには、左右非対称にするという事がとても大事です。

 

ダリアは、存在感のあるお花なので、中心に近い部分の低い位置に置くことで、

まとまりのある作品に仕上がります。

 

もちろん今回も、後方にも短いお花を入れて、

お花を前が低い階段状に並べないようにする事もとても、立体的な作品を作るうえで大切です。

 

今回なら、後方にナデシコを配置する事で、前にあるダリアがぐっと引き立ってきます。

 

 

6月の第3日曜日は父の日です。お勧めのお花はこちらから⇩⇩⇩⇩⇩

 

 

 

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