お正月花の花材・花瓶、そして生け方を写真と共に解説します。
こちらでは、お正月用アレンジメントの活け方を解説します。
2024年のお正月の生け花はこちら
お花の紹介
枝若松です。
やや細めで小ぶりの枝若松がアレンジメントには使いやすいです。
メインのお花はシンビジウムです。
アイリス。
アクセントには、フリージア。
香りのいいお花です。
イエロー系のお花が少しある事で、明るさのある華やかな印象の作品になります。
ピンポンマム。
アクセントに小ぶりの白系の葉ボタン。
千両です。
一般的にアレンジメントのほうが生け花よりも多め種類の花材で作る事が多いです。
アレンジメントを作る
吸水フォームをセットする
先ず、吸水フォームに水を含ませます。
吸水フォームがすっぽり入るるサイズのバケツなどにたっぷりとお水を張ります。
そしてその上に吸水フォームをそっと浮かべます。
じわじわとお水の中に沈んでいくのを待ちます。
この時、決して吸水フォームを押してお水の中に沈めてはいけません。
吸水フォームを押して急激にお水の中に沈めてしまうと、
吸水フォームの中央までしっかりとお水がしみ込めません。
一旦外側だけお水を含んだ吸水フォーム時には、もう内側にお水は入りません。
活けたお花は、吸水フォームを通じてお水を吸い上げるので、
吸水フォームの中に、お水を含んでいない部分があると、お花はお水を吸えないのです。
直ぐに沈んでいくので、しばらくじっと待ってください。
完全にお水の中に沈んだら、お水から取り出し、器にセットします。
お花の活け方にもよりますが、一般的には、このように器の口より3㎝ほど上に出ている状態にセットします。
それから上の写真のように面取りをします。
吸水フォームの角を落とすことで、放射状にお花をれやすくなります。
角を落とすことで、自然なアウトラインの作品に仕上がります。。
お花を入れる
まず、枝若松から入れます。
床面から吸水フォームの上までの高さの2倍くらいの位置に、枝若松の先端がくるような長さにカットするとバランスが取りやすいです。
2本目の枝若松は、1本目の2/3くらいの長さでカットし、45度くらいの角度で入れます。
次にシンビジウムを入れます。
2本目に入れた枝若松よりやや長めにカットします。
その次に、葉ボタンを入れます。
葉ボタンは低い位置に入れて、足元を引き締めます。
シンビジウムや葉ボタンはボリュームがあるので、スペースのある初めのうちに入れます。
間の写真を撮り忘れてしまい、完成形の写真になってしまいました。。。
葉ボタンの次にアイリスを入れます。
アイリス2本も、長さや角度に変化を付けて入れます。
好みの問題なのですが、アイリスは垂直に近い角度で入れるのが好きなので、あまり強い傾斜はさせていません。
左側の空間が多く残っている所にピンポンマムを入れます。
枝分かれしているところでカットし、長短のある長さの異なるいくつかの枝に分けます。
ピンポンマムは量が多いので、べたっと平たんにならないように、長さでメリハリをつけます。
フリージアの黄色はアクセントになる色なので、少し平面的だな、と思われるところに入れます。
それから千両を入れます。
千両は、枝分かれしている箇所で適度にカットし、ある程度の分量が取れるようにします。
そして、花器の句碑元よりも下に下がるような角度で、サイドや正面に入れます。
この段階で、吸水フォームがほぼ見えなくなっているようにします。
吸水フォームは、お花を活ける為の道具なので、作品が完成した時に見えなくなっている状態にしておきます。
色々な高さの位置にお花がある事で、変化に富んだ作品になります。
最後に金柳をいれ、華やかさと動きを出します。
まとめ
こちらでは、お正月用のアレンジメントの活け方を紹介しました。
アレンジメントを活けるポイントは、
おおまかなアウトラインは二等辺三角形に仕上げる事、
吸水スポンジの中央からお花が放射状に広がっているというイメージでお花を挿していく事です。
二等辺三角形に活ける、という点は、生け花とは全く異なります。
生け花では、アンバランスな形の中にお花を配置することで自然なイメージが出るようにします。
アレンジメントの場合は、どちらかと言えば二等辺三角形の安定感のある形に仕上げることが多く、その方がきれいです。
ただし、後方にも短くカットしたお花を入れ、
お花を前が低い階段状に並べない、という点は生け花もアレンジメントも同じです。
今回も、後方に短いお花も入れ、凹凸のある仕上がりにする事で、
立体感のある作品に仕上がりました。
アレンジメントは、小さなスペースにでも飾りやすく、
現代風なお家にもマッチします。
リビング、玄関、などちょっとしたスペースにアレンジメントを飾る事で、お正月らしさを演出出来ます。
2025年のお正月花は全部で4種類。こちらから⇩⇩⇩⇩⇩