今回の定期配達のお花では、久しぶりに剣山を2つ使って活けてみました。
剣山を2つ使用するお花の活け方は、今までにも何度か紹介したことのある活け方です。
例えば、枝物などの長さのある花材に対してお花がとても大きい時。(こんな感じです。)
1輪に数多くお花が咲いている時。
お花の数が多い時。(例えばこんな感じ。)
など、枝物などの直線的な花材に対してお花にボリュームがある時には、剣山を2か所に分ける事でお花同士の距離が保て、窮屈な感じにならずに活ける事が出来ます。
今回は、お花の数は多くはありません。
お花が大きいわけでもありません。
しかし、剣山を2か所に分ける事で、空間を意識し、水盤に張ったお水も感じることが出来る夏にぴったりの清々しいお花に仕上がりました。
お花の紹介
直線を作る花材は、ソルゴーです。
イネ科の植物です。
同じイネ科の植物のキビは、花材として使用したことがありますが、今回のソルゴーは初めて目にした植物です。
メインのお花は、カーネーションです。
白ベースに、花びらの先端に細くピンクの色ラインが入っている複色のカーネーションです。
爽やかでスッキリとした印象の色使いのカーネーションです。
サブのお花には、リンドウです。
サブのお花はもう1つ、姫ひまわりです。
姫ひまわりは、この時期生け花だけでなく、アレンジメントにもサブのお花として頻繁に使用される花材です。
葉物には、ドラセナ・サンデリアーナです。
斑入りの明るい黄緑色は、暑い季節にぴったりの爽やかな配色です。
花器を選ぶ
今回使用したのは、こちらの黒の楕円の水盤です。
この水盤の左右両端に剣山を配置して活けていきます。
お花を活ける
まず、ソルゴーを活けます。
メインとなる左側の剣山に2本、右側には短い1本を活けます。
次にリンドウを活けます。
先程とは逆に、右側の剣山に長い方を、左の剣山には短い方を活けます。
次に、カーネーションを活けます。
カーネーションは3本とも左側の剣山に活けます。
それから、姫ひまわりを活けます。
姫ひまわりは、右側の剣山にまとめます。
最後にドラセナ・サンデリアーナを入れて完成です。
剣山を隠す程度に短くカットして数個に分けて使用しています。
まとめ
剣山を2つ使用してお花を活けると、必然的に空間が大きく取れます。
そうすることで、空気の流れが感じられたり、お水に意識が用に向く活ける事が出来ます。
今回の水盤は楕円形ですが、円形や長方形の水盤を使用した時にも剣山を2つ使用して活ける事はよくあります。
大きな円形や長方形の水盤の場合には、より水面に意識が向くように活ける事が可能です。
お花にボリュームがある時だけでなく、水面を意識した爽やかなお花を活けたい際にも使えるテクニックが、今回の様に複数の剣山に活けるという方法なのです。